耐震強度はエリアごとに異なる 九州の「係数」は首都圏の80~90%

今朝、2016年4月26日のNHK、マイあさラジオに、経済評論家の内橋克人さんが出演されました。

http://www4.nhk.or.jp/r-asa/

内橋さんは、阪神淡路大震災を経験されたそうです。

九州では「地震がない」ことを前提に、耐震基準が首都圏より10%、20%低かったことの指摘がありました。

神戸大学名誉教授、地震学が専門の石橋克彦先生も同様のことをおっしゃっているそうです。

2013年12月、フィリピン・レイテ島の震災支援にいって感じたことですが、被災地では、残っている建物と、大きく壊れている建物とが大きく分かれています。

フィリピン・レイテ島の支援
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私は建築の専門ではありませんので、詳しいことはわかりませんが、日常にはわからないことが、非日常には明らかになる、と感じました。

2013年12月のフィリピン・レイテ島
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以下、建築基準法と耐震基準に関する関連記事です。

産経新聞  2016.4.18 7:55配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160418-00000037-san-soci

日本経済新聞  2016.4.20
益城町、旧耐震基準の全壊目立つ 新基準は熊本76%どまり

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO99858240Q6A420C1CR8000/

東京新聞  2016.4.20
耐震強度は地域に差 九州の「係数」首都圏の80~90%

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016042202000134.html

西日本新聞 2016.4.24
役所耐震化後回し 九州の3割手付かず 財政難、学校など優先

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/240856

以下、産経新聞  2016.4.18 7:55配信 より引用
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熊本地震 倒壊多数、耐震化遅れ 九州「地震なかった」

 「熊本地震」は最大震度7を記録し、家屋が倒壊して住民が下敷きになるなど多数の犠牲者が出た。熊本県益城(ましき)町では、2階建て住宅の1階部分が潰れた家屋のすぐそばに、壁の一部が剥がれた程度の軽微な被害で済んだ住宅も目につく。国土交通省は平成7年の阪神大震災を教訓に家屋の耐震化を進めているが、いまなお全国約900万戸は今回と同規模の地震で倒壊する恐れがあるという。有識者は「九州地方などは対策が遅れていた」とも指摘する。 (市岡豊大、小泉一敏)

 今回の地震は震源が比較的浅く、家屋倒壊の危険があるとされる震度6弱以上の地震が17日午後3時までに7回発生した。熊本県建築課によると、県内約68万戸の耐震化率は25年時点で75%。担当者は「それほど悪い数字ではない」と話すが、27年度末までに達成目標としていた90%には到底及ばない数字だ。

 ただ、今回のような地震について、神戸大の石橋克彦・名誉教授(地震学)は「未知の活断層も多く、全国のどこで発生してもおかしくない」と話す。

 阪神大震災では昭和56年以前の古い耐震基準の住宅で被害が集中したため、震災後には56年以前の建物に耐震診断を義務付ける耐震改修促進法が施行。国交省は改修費用を助成するなどして4年後までに住宅全体の耐震化率95%を目指す。だが、実際には平成15年に約75%だった耐震化率は25年に約82%と10年間で7ポイントしか増えていない。

 原因の一つは費用だ。耐震診断には10万~20万円かかる上、柱や屋根などの耐震改修に100万~200万円かかる。自治体によっては改修費用の2割程度は補助されるが、経済的負担は避けられない。

 名古屋大の福和伸夫・減災連携研究センター長(耐震工学)は「地震が頻繁に起こらない地域では耐震化が遅れる傾向がある。南海トラフ巨大地震が想定される東海地方に比べ、九州地方は進んでいない」と分析。「寝室などを部分的に耐震化する『一室補強』という手法もある。まずは家具の固定などできることから始めるべきだ」と話す。

 ただ、耐震補強や家具固定などの必要性は、震災が起こるたびに叫ばれてきた。熊本県の担当者は「どこで地震が起きてもおかしくないのだが、実際にはほとんど地震がなかった地域でもあり、(耐震への)意識が高くなかったのは否めない」と打ち明ける。

 群馬大大学院の片田敏孝教授(災害社会工学)も「地震で倒れた家屋や家具で圧死する危険は既に十分認識されているはず。それでも対策が進まない根本的な原因は、災害による死が自分のこととして受け止められていないから」と当事者意識の欠如を指摘している。

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マスメディアでは報道されない被災地域への配慮を

大震災発生時、メディアの報道が限定箇所からになるのは、ある程度、致し方ないと思います。報道の拠点をどこかに構える必要がありますし、緊急車輛のために移動は極力控えたほうがよいからです。Disaster Relief Efforts for the Kumamoto and Oita Earthquake occurred on the 14th

ただ、寄附金にしてもボランティアにしても、報道で名前が知られたところに集中してしまい、それ以外のところへの支援が薄くなってしまう傾向はあるようです。3.11のときも、沿岸部や原発の近くで大きな被害を受けたところが毎回報道され、長野県や茨城県、千葉県などの現状は、前者に比較して取りあげられる頻度が少なかったと感じます。

今回も、熊本県のうち、熊本市や益城町は頻繁に報道で取りあげられますが、大分県や、熊本県のそれ以外の町はあまり報道で取りあげられません。地震の名称も今のところ「熊本地震」と称されており、大分県は入っておりません。

マス(メディア)ではすべての地域をカバーしきれないところを、ソーシャルメディアでは、できるだけ、人々にあまり注目されないところを知らせてあげる姿勢が求められていると感じます。

また、支援物資や食料は、避難所以外の手の届かないところへ届くよう配慮してあげるのがよい、と考えています。

日本財団CANPANの「配慮が必要な人の避難生活のための情報」は、いわゆる社会的弱者の方をメインに情報が密度濃くまとめられていて、その心遣いがありがたいと思います。

http://blog.canpan.info/cpforum/archive/557

青年海外協力隊フィリピン隊員時代の同期、越智 新さんが避難している熊本県上益城郡甲佐町で、甲佐町の災害義援金口座が開設されたそうです。この機会に、メディアで報道されない被災地にも目を向けていただけるように、と願います。

越智さんの投稿を引用します。以下

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甲佐町の被災状況は、マスメディアにはほとんど出てきませんが、甲佐町にも家屋が半壊して自宅に戻れなくなってしまったという方がたくさんいらっしゃいます。

今後、復興を進めていく上で、継続的な支援が必要です。

皆様ご協力をよろしくお願いいたします。

甲佐町HP「災害義援金口座開設のお知らせ」
http://www.town.kosa.kumamoto.jp/q/aview/1/541.html
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配慮が必要な人の避難生活のための参考情報(平成28年度 熊本・大分地震)【日本財団CANPAN】

日本財団CANPANが、「配慮が必要な人の避難生活のための参考情報」をまとめていらっしゃいます。

「社会的弱者」の方・・・・子どもや、障害をお持ちの方を慮っての情報です。

とてもよくまとまっています。

タイトルに「熊本地震」とありましたが、今回、大分県も被害を受けていますので、この記事のタイトルでは「熊本・大分地震」とさせていただきます。

http://blog.canpan.info/cpforum/archive/557

くまもんとエグスプロージョンが、「熊本城のうた」を唄っていました。

くまもーん!

熊本城のうた (くまもん & エグスプロージョン)

https://youtu.be/AR7XHJcSAbA

勤めていた食品企業にも、自社キャラクターがいました。

「着ぐるみアクター」という方がいるそうです。

着ぐるみを着ての踊りは、普通の服装に比べて、視野も狭く、着ぐるみの重量も重く、踊りづらいものです。

着たあとは、汗だく。

着ぐるみ専門のクリーニングサービスもあるくらいです。

熊本市長が呼びかけての、熊本城復興募金「一口城主制度」も始まりました。

https://higomaru-call.jp/faq/CCFaqDetail.asp?id=3162

<これまでのまとめ>
これまで配信した情報は次の通りです。Facebookでシェアして頂いたみなさま、ありがとうございます。(2016.4.20 8時8分現在)

第一弾(シェア1523件)3.11食支援の経験から必要な10か条「行政の方へ、現場の方へ、食品企業の方へ」(2016.4.16)

http://iderumi.com/?p=3243

Facebookの投稿
https://www.facebook.com/rumiide/posts/1089743814421209

第二弾(シェア115件)必要と思われる10か条「炊き出しおよび支援物資集積地点」(2016.4.17)

http://iderumi.com/?p=3254&

Facebookの投稿
https://www.facebook.com/rumiide/posts/1090328497696074

第三弾(シェア362件)熊本震災支援に必要な5ポイント「個人の方は物資を送らないで!水が必要な方ここへ!」(2016.4.18)

http://iderumi.com/?p=3269&

Facebookの投稿
https://www.facebook.com/rumiide/posts/1090888477640076

第四弾(シェア74件)国と食品企業が手配した食料(2016.4.18)

http://iderumi.com/?p=3280&

Facebookの投稿
https://www.facebook.com/rumiide/posts/1091155927613331

第五弾(シェア56件)熊本地震「賢い」支援をするために 善意を届ける前に考えてほしいこと (2016.4.19)

http://iderumi.com/?p=3284

Facebookの投稿
https://www.facebook.com/rumiide/posts/1091553507573573

第六弾 熊本市がボランティア募集始めました!日本郵便・佐川急便・ヤマトも熊本への配送開始(2016.4.20)

http://iderumi.com/?p=3291

Facebookの投稿
https://www.facebook.com/rumiide/posts/1091553507573573

2016.4.23 (シェア186件)
3.11支援のとき一緒にトラックに乗せてもらっていた方から教えて頂いたのは「現地の商売のじゃまをしない」ということ

熊本・大分地震から一週間経って 心しておきたい10項目
http://iderumi.com/?p=3321

Facebookの投稿
https://www.facebook.com/rumiide/posts/1093902510672006

(積み降ろしをしている写真は、3.11の翌月、23万9700食を積んでトラックで石巻専修大学で支援物資を荷下ろししているときのものです。箱を運んでいるのは、2011年4月、支援物資の仕分け作業のボランティア。箱詰めされているものは、2011年6月当時、南三陸へ送ったもの)

支援物資仕分け201104

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熊本・大分地震から一週間経って 心しておきたい10項目

2016年4月14日に最初の地震が発生してから一週間がたちました。

心しておきたいと思うことを、自戒の念も込めて、10項目にまとめます。

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1、商売をしているところの近くに過剰に大量な支援物資を持っていかない

3.11で現地へ支援にとき、よく一緒にトラックに載せてもらっていた方から教えていただいた重要なことです。

現地の商売のじゃまをしないこと。

店舗や商店の営業がスタートしてきています。

スーパーや飲食店の近くに、大量の支援食料を持っていったり、炊き出しをしたりすると、商売のじゃまをすることになります。

支援食料や炊き出しは、あくまで、そうした手の届かないところ、地元の商売の邪魔をしないところを心がけたいです。

2、早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンターの発信(2016.4.21)

早稲田大学が、学生に向けて呼びかけている情報です。

一部引用します。

『私たちがまず考えなくてはいけないことは、「被災された方々の生活が第一である」ということです。まだ、被災されたみなさんの生活状況が一定の落ち着きをみせないうちに、たとえ善意で現地に赴いたとしても、食糧や飲料水、交通手段、宿泊施設等の確保もままならず、結果として被災されたみなさんに迷惑をかけることになってしまうとすれば、著しい本末転倒です。』

『だからこそ、みなさんは、冷静に、そして状況を的確に判断してください。また、特に拙速な行動は慎むようにしてください。震災支援では、地震が起きた直後だけでなく、これからの長い時間にわたる復興の時期こそに大学生ボランティアがやれることがたくさんあります。』

詳しくはこちらに載っています。
http://www.waseda.jp/inst/wavoc/news/2016/04/21/1780/

3、避難所へ支援物資を取りに来られない方への配慮

すべての人が避難所で暮らしているわけではありません。

また、すべての人が、避難所に届いた支援物資を取りにこられる状態にあるわけではありません。

足が悪くて来られなかったり、疾病で来られなかったりする方がいらっしゃいます。

ペットや子どもが一緒だから、遠慮して避難所には入らない方もいらっしゃいます。

避難所に支援物資おろしたから一件落着ではない。

いわば「弱者」の状態の方への配慮が現地で必要です。

4、自宅避難の方への配慮

阪神淡路大震災や東日本大震災のときには、自宅避難者が避難所へ食べ物を取りに来ると、拒まれる、という事態もありました。家が残った者と、崩壊した者とで、「あの人は家があるのに・・」といった心情的なギャップが生まれてしまいます。

一部崩壊した自宅で避難している方が、避難所へ取りにいきづらい・・・という事態がもし発生しているなら、その方への配慮も必要と思います。

具体的には、3.11のときには、避難所だけでなく、崩壊したコンビニの跡地や、閉店してしまった店舗などで、青空市の無償版みたいな形で支援物資を配ったりしました。

そうすれば、自宅避難の方が、避難所暮らしの方に遠慮して物資を受け取ることができない・・・という悩みがすこし解消されます。

5、外国籍の方への配慮

忘れがちです。

熊本市内に、外国籍の方向けの避難所が開設されたという情報がありました。

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その後、報道されるのは、主に日本人だけ。

外国籍の方の情報はほとんど聞いていません。

日本へ旅行に来て、たまたま被災された外国籍の観光客の方は、無事でしょうか。

気になっています。

6、筋力が落ちるのでタンパク質が必要

3.11で被災された方が、「タンパク質が思うように食べられないのと、運動をしなくなってしまうから、筋力が落ちたのを実感した。特に階段を上るときに感じる」とおっしゃっていました。

どうしても炭水化物に偏りがちな支援食ですが、魚の缶詰など、タンパク質も提供されているのを拝見しています。

ごはんだけでなく、ごはんのおかずになるものも必要ですね。

味が濃いものだと、今度はのどが渇くので、場合によっては、プロテインなどの栄養補助の食品をうまく活用できるとよいかもしれません。支援物資としては少ないのでしょうが・・・

7、ビタミン・ミネラルの必要性

再三、申し上げていることです。

発災直後に必要だったエネルギーから、一週間経ち、二週間経ち、一か月経ち・・・と、そのステージごとに、必要とされる栄養素が変わっていきます。

微量栄養素であるビタミン・ミネラルが不足すると、体調不良や口内炎、皮膚炎などが発生します。

知人の会社が、支援をしてくださるとおっしゃっていました。

栄養強化の食品ものぞまれます。

8、食物繊維の重要性

7に共通します。

充分な食物繊維や水分の摂取がないと、便秘になります。

運動量も落ちているでしょうし・・・

新鮮な野菜や果物もとりづらい状況ですから、なおさらです。

私がシリアルの会社に勤めていたときは、食物繊維とビタミン・ミネラルが網羅されたシリアルビスケットを支援食として提供させていただきました。最初は22万800食。次に23万9700食。数は、はっきり覚えています。

9、支援を熱狂的に短期的にやって終わりにするのではなく、長く地道に続けていくという視点

マラソンで、最初から飛ばし過ぎている感があります。

長期化する可能性があるので、細く、長く、支援を続けていく必要があります。

今回の地震で、この一週間に2回も赴き、現場の生の情報を伝えていらっしゃる、大阪大学大学院教授で宗教学者の稲場 圭信先生の情報が役にたちます。

「外部からのボランティアではなく、熊本、九州のボランティアで足りるでしょう。人手よりもむしろ、中長期的な支援体制の構築が課題です。」

10、支援は自己満足ではない

「やること」で満足し、物資を持っていくことに終始している支援も見受けられます。

支援は、あくまで、被災した方の日常生活によりそうものでなければなりません。

早稲田大学の発信のリンクをいま一度はっておきます。
http://www.waseda.jp/inst/wavoc/news/2016/04/21/1780/

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熊本市内のある避難所で消費期限が迫り捨てるほどご飯が余っているという状況

熊本市内のある避難所で、消費期限が迫り、捨てるほどご飯が余っているという状況。

被災地の状況は刻一刻と変わっていくため、最初の時期の情報のまま食料を集めて送ると、タイムラグが生じ、送り届けたときには「もう不要」ということも起こります。

また、食料が充分にある避難所と不足している避難所という格差の問題。

そして、自宅避難者が避難所に来る食料を取りにいきづらい、という悩み。

阪神淡路大震災や東日本大震災でも生じていました。

自宅避難の方にこころおきなく食料を受け取って頂くためには、避難所以外のところで配る配慮も必要かもしれません。

実際、3.11のときには、閉店しているコンビニや崩壊した店舗の跡地で食料を配る、「無償マルシェ」のような試みがありました。

Disaster relief efforts

堀潤さんの投稿
http://bylines.news.yahoo.co.jp/horijun/20160421-00056849/

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