「あなたの好奇心を満たすために質問するのは傾聴ではない」

傾聴。話を聴くこと。耳を傾けること。「話を聴くなんて簡単でしょ」と思う。でも実は、悪意なく誤った聴き方をしているかもしれない。Book of Noboru Komiya

傾聴のプロフェッショナルによれば、「あなたの好奇心を満たすために質問するのは傾聴ではない」そうだ。自分が相手に聞いてみたいことを聞くのではなく、相手が話したいことを聴く、ということ。それが傾聴。

つまり、自分本位ではなく、相手=話し手 を中心に考えるのが傾聴。相手の情報をあれこれ集めようとしない。情報量と共感的理解は比例しない、と、この本の筆者は言う。

確かに、会って間もない人から尋問か身元確認みたいな質問ばかりを立て続けに受けると辟易する。それ聞いて何するんだろう、なに批評するんだろう、と。かさぶたのできかかった傷口をひん剥かれて塩すり込んでナイフで刺されたような気持ちにすらなる時もある。言いたければ自分から言うからそっとしておいてと言いたくなる。せめて自分は相手のプライベートな領域にずかずか踏み込むのを控えるように心がけている。

相手の付属物をあれこれ問いただすより、目の前にいる人そのものを、そのまま受けとめてあげたい。

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子どもの夏休み・・・ふだん学校給食しか食べていない子どもたちは今

「子どもの夏休み」と聞けば明るい印象を受ける人がほとんどでしょう。私もそうでした。ただ、子どもの貧困の現状を目の当たりにする経験後は、ため息をつきたくなります。

食品企業勤務時代、小学生100名を対象に、食事調査をおこないました。その結果、一日のうちでどの食事から最もエネルギーを摂取しているのは「学校給食」で35%でした。これは、経済的に恵まれている家庭の子ども100名を対象にしています。親が子どもに朝食も夕食もつくらない家庭では、学校給食が一日一度の唯一の食事である子どももいます。その子たちのエネルギー源は、学校給食が100% 。夏休みに入り、学校給食がなくなった今、その子たちはどうしているのでしょう。

昨日7月28日、平成27年度 埼玉県学校給食研究会栄養職員対象講演会で「食品ロスの現状と食品ロスを減らすためにできること」について、埼玉県内の校長先生や副校長先生、栄養職員の方々に講演してまいりました。

昨日の対象者の先生方は、定時制の高校で授業や学校給食に携わっている方々でした。学校給食を申し込んでおきながら食べに来ない子どももいらっしゃると伺いました。福島県伊達市で福島産の食品が食べられなくなった時期に、福島県伊達市の学校給食センターに、米国から支援物資として提供された、米国産の桃缶7,000缶を提供し、子どもたちにフルーツ杏仁豆腐を食べてもらったこともお話しました。福島といえば桃が名産です。なぜ福島の子どもたちがアメリカ産の桃を食べなければいけないのか。でも学校給食の予算は1人250円。遠隔地から食料を運べば運ぶほどコストがかさむため、東日本大震災後は、地産地消がかなわず、かといって遠くから食料を運ぶことも難しく、大変な状況でした。

東京都足立区では、学校給食の残渣を減らすため、「日本一美味しい学校給食」を目指し、今では残渣が以前よりも減少しています。今月3日、東京都足立区立第四中学校へ講演にいったときも、中学一年生200名の生徒さんたちは口々に「給食、美味しい〜!」と叫んでいました。校長先生から見せていただいた学校給食のメニューも、黒色(海草・きのこ類)や緑色(緑黄色野菜・淡色野菜)が盛り込まれ、栄養バランスも担保した良いメニューでした。

成長期に栄養素を摂らなければ、後からでは手遅れです。人生で最も成長ホルモンが分泌されるのは小学校高学年から中学校にかけてです。すべての子どもたちが美味しい学校給食やおうちごはんを食べ、心身が成長できるだけの満足感と充足を得てほしいと願っています。




傾聴力 プロカウンセラーが教える 場面別 傾聴術レッスン

心理学の博士で、臨床心理士の古宮昇さんが監修された著書「プロカウンセラーが教える 場面別 傾聴術レッスン」を読みました。

印象に残った点が2つ。

1つは、「メサイアコンプレックス」について。

自分が救われたい、行き詰まった自分に活路を見出したい、という動機から「人の役に立とう」と思うことを指します。

実際に、こういう方に困惑したことがあるので、身につまされるお話でした。

「社会にとっていいことをするのだからいい」と思いがちですが、自分中心の行動や言動が、相手の気持ちを無視しているため、まわりに迷惑がかかります。

もう1つ。

これはとても大事なことです。

自分が好奇心を持ったことを相手に聴くのではなく、相手の話したいと思っていることに好奇心を持って聴くということ。

本人が話したがらないことに興味を持ち、しつこく聞いてくる人がいます。

インタビュアーとしては失格、ということなのですね。

「自分が満足したいから聴く」だけであり、相手を満足させてあげようという気持ちがないと、このようなことになる。

共感しました。

  




2015年7月24日 母校 奈良女子大学で三度目の講演 「偶然をチャンスに変える!自分の働き方に出逢うには」

学部時代の母校、奈良女子大学で3回目の講演。(2010年、2012年、2015年) 
三部構成。

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講演のあとは、キャリア系の教授と博士後期課程の院生さん、同期のみんなも参加してくれてのディスカッション「グローバル社会と女性の専門性」。引き続き、夕方までは、食物栄養学科の学生や院生とのトークセッション。

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食品化学研究室時代の恩師で奈良女子大学名誉教授の的場輝佳先生と、食物学科時代の同期のみんなが10名近くも来てくれて、卒業以来、久しぶりにお話できたことをとても嬉しく思いました。

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主催してくださった奈良女子大学男女共同参画推進機構 キャリア開発支援本部のKさん、共催してくださった奈良女子大学大学院社会生活環境学専攻と生活環境学部のみなさま、拙著「一生太らない生き方」を生協で山積みしてくださったみなさま、ありがとうございました!

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http://cdpd.nara-wu.ac.jp/seminar150724/

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