2016年3月1日15時よりTBS “News Bird”ニュースの視点「食品ロスの背景 〜私たちができること〜」40分間生出演

本日3月1日(火)15時より15時40分までの40分間、TBS “News Bird” ニュースの視点「食品ロスの背景 〜私たちができること〜」で 生出演しました。

キャスターとゲスト(私)との2名での対談形式です。

TBS_News Bird_20160301

キャスターの櫻木瑶子さん、お話ししやすくて素敵な方でした。ありがとうございました!

TBS_News Bird_2名_20160301

3月1日今晩9時頃、再放送だそうです(下の写真、なんかわたしの顔ゆがんでる。。。)

Appeared on the TV program “News Bird” on the 1st of March  

番組の流れとしては、次のような感じです。

世界の食品ロスは13億トン、重量ベースで3分の1、カロリーベースで4分の1を捨てている。

では日本はどうか?日本は642万トンを捨てている。でどころとしては、家庭と企業と半分ずつ。

日本国民ひとりあたり、毎日おにぎり1−2個ずつ捨てている計算になる。

TBS_NewsBird_20160301_驚き

(ここでVTR スーパーやリサイクルセンター、コンビニ関係者など)

なぜこんなに食品ロスが発生しているのか?

家庭から出るものと事業者から出るものとがあるが、事業者から出るものの主な理由をあげてみると、次のようになる。

賞味期限接近

包装上の不具合

食品表示の問題

季節・数量限定、改訂品

定番カット(コンビニなど)

食品検査・団体調理

野菜の規格外や大量生産

イベントや食の展示

家庭および企業の災害備蓄品

3分の1ルール

NewsBird_20160301

農林水産省や企業の取組には次のようなものがある。

菓子・飲料パイロットプロジェクト

賞味期限の見直し(延長)

期限表示の見直し(年月日表示から年月表示へ)

消費期限と賞味期限の違いの認識

日販品調査

Refrigerator full of vegetables and fruits

Refrigerator full of vegetables and fruits

わたしたちが家庭で食品ロスを減らすためにはどんなポイントがあるか?

10か条

(先日の読売新聞にも掲載して頂いた内容)

買い物前に自宅の食品の種類と量を確認する

空腹状態で買い物にいかない

買い物のとき、すぐ食べるものは手前からとる

必要以上に買い過ぎない

調理で食材を使いきる

残った料理は別の料理に活用

賞味期限だけでなく、五感でも判断

ストック食品は、使っては買い足す「ローリングストック法(サイクル保存)」で

外食時も注文しすぎない

残さず食べる

(10か条、以上)

ゴミ箱へ捨てる

では、それでも余った場合は?

フードバンクやフードドライブ、お寺おやつクラブなどへ寄付する。

世界の食品ロスは、その4分の1を解決するだけで、世界の飢餓人口(7億9,500万人)が養える量だと言われています。

一人ひとりが意識を変えていく必要があると感じました。

以上です。

今日(2016年3月1日)の9時から再放送だそうです。

ご覧になってくださいね!

いただきますの画像

TBS_NewsBird_笑顔_20160301

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2016年2月20日(土)BS-TBS「土曜ニュースまるわかり!」で食品ロス問題専門家として監修

2016年2月20日(土)午前11時から放送された、BS-TBS「土曜ニュースまるわかり」で、食品ロスを増やす食品業界の裏事情(欠品ペナルティ)について、取材して頂いた内容を「監修:食品ロス問題専門家 井出留美」としてフリップで紹介して頂きました。ありがとうございました。

  

「欠品ペナルティ」とは、メーカーが、小売(スーパーマーケットなど)から発注を受けた商品を納品できない場合、小売から罰金や取引停止などの措置が課せられることを指します。

メーカーは、欠品ペナルティを避けるため、多目に作ります。

そして、余り、捨てる・・・という流れです。

もちろん、すべての小売がそのようにしているわけではありません。

九州のあるスーパーでは、小売と卸(卸売業者)が密にコミュニケーションをとり、どの商品がどれくらい売れているかなどの情報交換をし、それでも欠品が生じたら仕方ない、としています。

今日の番組では、何度かお会いしているやまけんさん(山本謙治さん)が生出演されました。

  

山本謙治さんは、農畜産物流通コンサルタントです。

  

番組中では、お豆腐屋さんが作る200円のお豆腐と、スーパーに納品される30円台のお豆腐との違いが紹介されました。

お豆腐屋さんの言葉「僕らは大量生産できないから安くはできない」が胸に響きます。

  

もう、大量生産・大量消費の時代じゃないんですけどね・・・・

そして、やまけんさんの言葉。

  

そう、安い物には訳がある。

廃棄カツ問題もそうでしたよね。

食品の価格には、廃棄コストが折込み済みなんです。

過剰に安いものには、適正な廃棄コストがのせられていない。

だから、変なルートにのってしまい、転売されたりする。

今回のアナウンサーは、杉山真也さん。

以前、TBS「いっぷく!」で取材に来てくださったアナウンサーです。

なつかしい!

覚えていてくださったかしら。

  

http://www.bs-tbs.co.jp/maruwakari/

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明日2月20日放送予定のBS-TBS「土曜ニュースまるわかり」で食品ロスの背景について専門家としてコメント

明日20日(土)放映予定のBS-TBS「土曜ニュースまるわかり!」で、食品ロスを生み出す食品流通の仕組みや裏事情についてコメントした内容をすこーし、紹介して頂く予定です。

午前11時から11時54分までの番組です。

お時間のあう方、よろしければご覧くださいね。

以前TBS「いっぷく!」でお世話になったTBSの杉山真也アナが登場します。

(今日の読売新聞記事掲載をシェアしていただいたみなさま、ありがとうございました)
Appear on tomorrow’s TV program “Saturday News Maru Wakari”

BS−TBS「土曜ニュースまるわかり!」
http://www.bs-tbs.co.jp/maruwakari/

本日2月19日付 読売新聞朝刊くらし面に食品ロスに詳しい消費生活アドバイザーとして掲載

今朝2016年2月19日付読売新聞朝刊(発行部数 5,603,091部)くらし面(19面)特集記事「食品ロスなくそう」の中で、食品ロスに詳しい消費生活アドバイザーという肩書きで、「食品ロスを減らす10か条」を載せて頂きました。

  

いつも講演でお話しているような

「空腹の状態で買い物に行かない」

「賞味期限は、においなど五感でも判断する」

「買い物の時、すぐ食べるものは棚の手前からとる(賞味期限の近づいているものからとる)」

「必要以上に買い過ぎない」

「ストック用の食品は、使った分だけを買い足して管理していく」

などの10か条です。

記事には、他にもパルシステム生活協同組合連合会が開発した、食材管理に役立つアプリの紹介などが掲載されています。新聞面を半分くらい使ったカラー記事です。

先日2月5日、東京都知事定例会見でも紹介されていました通り、今日から、東京都のイオン葛西店ではフードロスチャレンジキャンペーンが始まります。お近くの方は行ってみてくださいね。

Appear on today’s Yomiuri Newspaper (circulation: 5,603,091)

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2016年2月16日 フジテレビ系列「みんなのニュース」で食品ロス問題の専門家として登場

2016年2月16日、15時50分から放送されたフジテレビ系列「みんなのニュース」に、食品ロス問題の専門家として、顔写真とコメントで登場しました。

食品ロスのコーナーは16時過ぎからスタート。

東京都内の百貨店が、賞味期限接近などの理由で、一般価格より値段を下げての格安「もったいないセール」を実施したことが紹介されました。

高価なかに缶なども、6缶入りの箱が3,000円台など、お得な値段で大放出。

  

次に登場したのが、回転寿司。

回転寿司は、しばらく回転したあと、時間が経ったものは廃棄されます。

この回転寿司屋さんでは、お客さんから注文を受けてから、レールでお客さんの席まで運ばれるシステムにしたところ、廃棄される寿司が大幅に減少したとのこと。

  

国は、6府省庁が連携し、2013年下旬から「食品ロス削減国民運動」を進めています。

この一環で、「食品ロス削減啓発ソング」という歌ができています。

  

確かに、消費者庁のホームページに載ってたのは見たけど、歌は初めて聞いた・・・・・

  

そして、フリップを使い、国内の食品ロスの数字が紹介されます。

日本全体では643万トン。

家庭から出てくるものが312万トン、事業者(企業)から出てくるのが331万トン。

  

一般の方は、圧倒的に企業からのロスが多いと思っているんですよね。2014年に開催された食育推進全国大会で「日本の食品ロスの8割は事業者から出ている」の○×クイズをやったところ、来場者数千人のうちの8割以上が「○」と回答しました。

日本では、国民全員が毎日おにぎり1〜2個分を捨てている計算になります。

  

国連の食料援助料が320万トンなので、日本の食品ロス(643万トン)だけで、世界の食料援助量の2倍を捨てている計算になります。

  

東京都足立区では、10年近く前から、学校給食の残渣(食べ残し)を減らすための取りくみを始めています。

(本も出版されていますね)

その結果、2008年度には381トンあった残渣が、2014年度には162トンまで減少したそうです。

  

ここで私が登場。

食品ロス問題に詳しい、女子栄養大学非常勤講師の井出留美さん、という紹介でした。

  

家庭で食品ロスを減らすためには、たとえば

1、買い物へ行く前に、家の冷蔵庫や戸棚にある食品の種類や量などをチェックしておく。

(重複して買ってしまい、無駄になるのを防ぐ)

2、空腹で買い物にいかない。

 (お腹がすいていると、なんでも美味しそうに見えてしまって、いっぱい買ってしまう。ある調査によれば、60%くらい、買う量が増えるとのこと)

3、すぐ食べるものは、スーパーやコンビニの商品棚の手前から取る。

 (賞味期限が近づいているものほど手前に置かれる。なんでもかんでも奥へ手をのばして取っていると、手前のものが売れ残ってしまうから)

  

飲食店でも、食べ残しなどの無駄を防ぐ活動が始まっています。

神奈川県横浜市の中華街では、1つのメニューの単位を減らしているそうです。

たとえば、ラーメンも、大きな器ではなく、小さな器で提供する。

春巻きや肉まんなどの点心も、1個や2個などの小さい単位から注文できるようにする。

その結果、食べきるお客さんが増え、食べ残しによる廃棄が減ったとのこと。

  

以上、

コーナーが終わったのが16時19分くらいでしたので、10分間くらいのコーナーだったでしょうか。

番組を見逃した方の参考になれば幸いです。

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