2016年2月16日、15時50分から放送されたフジテレビ系列「みんなのニュース」に、食品ロス問題の専門家として、顔写真とコメントで登場しました。
食品ロスのコーナーは16時過ぎからスタート。
東京都内の百貨店が、賞味期限接近などの理由で、一般価格より値段を下げての格安「もったいないセール」を実施したことが紹介されました。
高価なかに缶なども、6缶入りの箱が3,000円台など、お得な値段で大放出。
次に登場したのが、回転寿司。
回転寿司は、しばらく回転したあと、時間が経ったものは廃棄されます。
この回転寿司屋さんでは、お客さんから注文を受けてから、レールでお客さんの席まで運ばれるシステムにしたところ、廃棄される寿司が大幅に減少したとのこと。
国は、6府省庁が連携し、2013年下旬から「食品ロス削減国民運動」を進めています。
この一環で、「食品ロス削減啓発ソング」という歌ができています。
確かに、消費者庁のホームページに載ってたのは見たけど、歌は初めて聞いた・・・・・
そして、フリップを使い、国内の食品ロスの数字が紹介されます。
日本全体では643万トン。
家庭から出てくるものが312万トン、事業者(企業)から出てくるのが331万トン。
一般の方は、圧倒的に企業からのロスが多いと思っているんですよね。2014年に開催された食育推進全国大会で「日本の食品ロスの8割は事業者から出ている」の○×クイズをやったところ、来場者数千人のうちの8割以上が「○」と回答しました。
日本では、国民全員が毎日おにぎり1〜2個分を捨てている計算になります。
国連の食料援助料が320万トンなので、日本の食品ロス(643万トン)だけで、世界の食料援助量の2倍を捨てている計算になります。
東京都足立区では、10年近く前から、学校給食の残渣(食べ残し)を減らすための取りくみを始めています。
(本も出版されていますね)
その結果、2008年度には381トンあった残渣が、2014年度には162トンまで減少したそうです。
ここで私が登場。
食品ロス問題に詳しい、女子栄養大学非常勤講師の井出留美さん、という紹介でした。
家庭で食品ロスを減らすためには、たとえば
1、買い物へ行く前に、家の冷蔵庫や戸棚にある食品の種類や量などをチェックしておく。
(重複して買ってしまい、無駄になるのを防ぐ)
2、空腹で買い物にいかない。
(お腹がすいていると、なんでも美味しそうに見えてしまって、いっぱい買ってしまう。ある調査によれば、60%くらい、買う量が増えるとのこと)
3、すぐ食べるものは、スーパーやコンビニの商品棚の手前から取る。
(賞味期限が近づいているものほど手前に置かれる。なんでもかんでも奥へ手をのばして取っていると、手前のものが売れ残ってしまうから)
飲食店でも、食べ残しなどの無駄を防ぐ活動が始まっています。
神奈川県横浜市の中華街では、1つのメニューの単位を減らしているそうです。
たとえば、ラーメンも、大きな器ではなく、小さな器で提供する。
春巻きや肉まんなどの点心も、1個や2個などの小さい単位から注文できるようにする。
その結果、食べきるお客さんが増え、食べ残しによる廃棄が減ったとのこと。
以上、
コーナーが終わったのが16時19分くらいでしたので、10分間くらいのコーナーだったでしょうか。
番組を見逃した方の参考になれば幸いです。
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