圧倒的な影響力を発揮している組織が実践する6つの原則

宣伝会議のアドタイ(AdverTimes)。

シリーズ2回目のコラムを掲載して頂きました。

圧倒的な影響力を発揮している組織が実践する6つの原則

英エコノミスト誌が2007年のベスト10冊に選んだ経営書、『Forces For Good』。

4年の調査研究をもとに、社会に大きな影響を与えた米国内の非営利組織を12団体選び、成功している組織に共通する6つの原則を紹介したものです。

日本では2012年、『世界を変える偉大なNPOの条件」として邦訳出版されています。

本著が紹介している6つの原則を挙げてみましょう。

第一の原則 政策アドボカシーとサービスを提供する

第二の原則 市場の力を利用する

第三の原則 熱烈な支持者を育てる

第四の原則 NPOのネットワークを育てる

第五の原則 環境に適応する技術を身につける

第六の原則 権限を分担する

続きはこちら
http://www.advertimes.com/20151126/article210154/

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本を読む人だけが手にするもの  「年収」でなく、「時給」をみる

教育改革実践家、藤原和博さんの著書

「本を読む人だけが手にするもの」

  

最も印象に残ったのは、次の文章である。

『1時間あたりの報酬が1万円を超えたところから、私は「エキスパート」と呼ぶことにしている』

ビジネス雑誌で今だに特集されるのは「年収の高い会社ランキング」のような類いのテーマ。

その「高い」年収を稼ぎ出すために、月に何十時間拘束されるのだろう。

時給はいくらなのか。

拘束時間を見ずして年収だけを比較して語るのは片手落ちではないか。

そう感じる。

常に「1時間あたり1万円以上」をいただけるだけの仕事をしていきたいと思う。

その一方で、収入という一つの要素だけで職業を決めることのないように、と考える。

優先順位の最も上位が「収入」なのであれば、それはそれで納得できる。

ただ、仕事に求める要素は、人によって異なるはずだ。

その人が何を優先するかによって、仕事の選択は違っていいはず。

東日本大震災の後、仕事に対する考え方が変わった人もいる。

もう一つ、この本で印象に残ったのが、書籍「ピーターの法則」から引用された次の言葉。

『「昇進をうれしがっていると、あなたはどんどん無能になっていくよ」という警告』

一つの組織の中で、上にのし上がっていったからといって、それが、イコール、日本あるいは世界での社会的地位が上がったということにはならない。

藤原さんにとって、この書籍がビジネスパーソンとしての半生を規定した本だそうである。

このような考え方の本との出逢いは、藤原さんのキャリア形成にとって、とても幸せなことだったろうと思う。

私にとって、「本を読む人だけが手にするもの」は、上記2点に出逢うことができ、良書だったと感じた。

この書籍とは関係ないが、かつて朝日新聞デジタルで特集していただいた「複線型のすすめ」。

昭和の時代のように、一つの組織に一生勤めるというスタイルではなく、二つ以上の仕事を並行して進めていくという生き方をする人の特集である。

こちら、第一回目がさとなおさん、第二回目が藤原和博さん、第三回目が、私だった。

こんな偉大な方と並列に特集していただいたのを、ひそかな誇りとしている。

「複線型のすすめ」
http://www.asahi.com/and_M/living/TKY201305200203.html

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いつやるか?今でしょ! 林修氏の講演

埼玉県川口市、川口商工会議所特別講演会「いつやるか?今でしょ!」

林修さんの講演を聴いてまいりました。

   

 

以前、林修さんの著書「いつやるか?今でしょ! 今すぐできる45の自分改造術」を読んだことがあり、仕事に関連するtips(ヒント)を頂けるのではないかと期待しながら聴きに行きました。

  

会場の川口総合文化センター リリアは、ほぼ満席。

商工会議所の代表者の方と市長からのご挨拶のあと、林さんの講演は18時15分から19時45分までの90分間におよびました。

90分間の中にはさまざまなエピソードが盛り込まれていました。

その中から、印象に残ったことを箇条書きで挙げてみます。

*汝自身を知れ

自分で自分を冷めた目で眺めてみる

*相手の期待値を読む

 満点ではだめ。次はない。

 相手の期待を超える仕事を心がける。

*オックスフォード大学のオズボーン教授によれば、10年後には、現在ある仕事の47%が消えてなくなる。

たとえば、スポーツの審判員、集金人、ネイリスト、運転手など。

 10年後を考えて、本当に人間にしかできない仕事をやる

*ネットに批判を書き込んでいる時点でもうだめ。

(むしろ相手にだめなところを教えてあげているという点で協力している)

 あなたの貴重な人生の時間を、もっと他のことに費やしてはいかがでしょうか。

*小学生のとき尊敬していたスナフキンの言葉

 「そのうちなんてあてにならないさ。今がそのときさ」

*勉強は批判的精神を持っている人にしかできない。

 人の言うことを素直に聞かない人こそ勉強ができる人。

以上

自分もどちらかというと批判的視点を持っているので、最後の言葉「勉強は批判的精神を持っている人しかできない」は心に残りました。

自分もこれまで330回の講演をしてきましたが、ほとんどの講演がパワーポイントを示しながらしゃべるもの。

パワポがあれば、90分でも120分でもしゃべり続けることはできますが、林さんのように、パワポ無しで90分間、話し続けられるような講演が今の自分にできるか?と問われたら、今は無理だと思います。

先日、奈良市の書店で拙著のトークショーをやったときも、ほんの数十分でおたおたしてましたから・・・

今週、月曜日(9月28日)に、120名くらいの方に基調講演をしてきました。

アンケートを後で見せていただき、「不満」がゼロだったことにホッとしました。

「大変満足」も複数あり、「満足」も多く、「普通」が少なかったことにもちょっとホッとした気持ちになっていました。

林さんは、「100点では次はない」という気持ちで仕事に対峙してこられた。

そこが、今の私と林さんのポジションの違いなのでしょう・・・・

林さんは「アンケートのクレームだけ読む」とおっしゃっていました。

褒め言葉なんて意味がない、と。

先日の講演のアンケートに”褒め言葉”を見つけていい気になっていた私は恥ずかしくなりました。

批判は、誰しも耳が痛いもの。

それを、あえて進んで聞こうとする姿勢が大切なのだと思いました。

これだけ大規模な講演会を主催するのは、当日はもちろんのこと、当日までの準備も非常に大変だったことでしょう。

私も何度かシンポジウムを主催した経験を振り返ると、本当に倒れるほど大変でした。

いろいろなご苦労があったこととお察しします。

主催された川口商工会議所のみなさま、主管の川口商工会議所女性会の皆様に、深く感謝申し上げます。

その上で、

今後の改善に参考になることを目的として、講師経験者として意見を述べます。

1、商工会議所の講演の対象者は果たして「商業関係者」だったのか

この講演は、川口商工会議所が主催の講演でした。

商工会議所は経済産業省の管轄で、商工業の発展や改善を目的とした組織ですので、今回の講演も、基本的にはビジネスパーソンが対象のはずだったと思います。

実際、聴講者の皆さんを拝見すると、政治家や市役所の方はいらっしゃったようですが、その多くは、果たしてビジネスパーソンなのだろうか・・・・と、会場を見渡してみて感じました。

数百名入る広い会場を一杯にするのは主催者の役目です。

ただ、330回、講師の立場を経験している者から言うと、対象者がバラバラでいろんな人が混じっている講演ほどやりづらいものはない・・・ということです。

たとえば、70代の主婦の方が多い講演でしたら、ゆっくり、大きい声で話すようにし、あまり難しい内容は避けるようにします。

逆に食品事業者が多い講演でしたら、割とパッパッとテンポよく話します。そのようなプレゼンテーションに慣れていますし、食品業界の方でしたら専門用語も理解できますので、そのようなものも取り入れます。

お子さんが対象でしたら、「食卓に5色をそろえましょう」といった、わかりやすい内容にします。

林さんのお話の大半は、ビジネスパーソンや経営者に向けてのものだったと感じます。

講演の最後には「お子さんやお孫さんに・・・」ということをおっしゃってはいましたが、そもそも講演依頼の時点で商工会議所は「誰をターゲットに話してください」とお願いしていたのか、気になりました。

2、講師への配慮(小さいお子さんの声や音)

多くの方は静かに聴いておられました。

会場には小さいお子さんもいらっしゃいました。

もちろん、小さいお子さんのいらっしゃる方も、関心の高い講演を聴きに来たいとは思います。

ただ、ときどき聞こえる泣き声、叫び声、会場の設備を鳴らす音は、やはり、気になって、気が散ってしまいました。

われわれ聴講者はともかく、

講師にとっても、そのような声や音は気になるし、気が散って集中力を欠くものです。

講師に対する配慮はどうだったのでしょうか。

講演聴講を呼びかける時点で、「小さいお子さんのいらっしゃる方は・・・」などの注意事項の記載があってもよかったのかなと感じました。

3、数百部配布されたカラーリーフレットの必要性

来場者にカラー印刷のリーフレットが渡されていました。

印刷されているのは、講演タイトル、林先生の写真、プロフィール、スケジュール。

わざわざ分かっているような内容をコストのかかるカラープリントで数百部も刷る必要があったのか。

来ればわかることでしたら口頭で説明すれば充分ではないでしょうか。

コストはともかく、この紙は、どうなるのでしょうか。捨てられるケースも多いのでは。

リーフレットは商工会議所の予算で賄ったと思うので、部外者の意見として捉えて頂ければ幸いです。

以上

私としては「喝が入った」講演となりました。

聞き終わった、ここからがスタートです。

同じ話を聞いても、聞いただけで終わらせる人、実際に行動する人、さまざまです。

最後に中谷彰宏さんの言葉をご紹介し、この投稿を締めたいと思います。

「したい人、10000人。

始める人、100人。

続ける人、1人。」

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モモ

ミヒャエル・エンデの「モモ」。

  

久しぶりに読みました。

印象に残った箇所をピックアップしてみます。

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ベッポの言葉

(道路の掃除について)

「とっても長い道路を受けもつことがよくあるんだ。おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。」(中略)

「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸(いき)のことだけ、つぎのひとはきのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」(中略)

「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」
————–

『時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということ』

『時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそって、なくなってしまうのです。』
———————-
(モモが灰色の紳士のことばを聞いて)

『話す声は聴こえるし、ことばは聴こえるのですが、話すひとの心は聞こえてこないのです。』

—————————-

(灰色の紳士がモモに対して言う)

『「人生でだいじなことはひとつしかない。」と男はつづけました。「それは、なにかに成功すること、ひとかどのものになること、たくさんのものを手に入れることだ。ほかの人より成功し、えらくなり、金持ちになった人間には、そのほかのものー 友情だの、愛だの、名誉だの、そんなものはなにもかも、ひとりでに集まってくるものだ。」』

——————————

(モモが)

『食べるものはたくさんもらったわ、おおすぎるほどね。でも、満足した気持ちには、ひとつもなれないの。』

————————————-

(モモに対して、カメのカシオペイアが)

『「オソイホド  ハヤイ」  

  (中略)ゆっくり歩けば歩くほど、はやくすすみます。』

—————————————

(マイスター・ホラがモモに対して)

『この病気の名前はね、致死的退屈症というのだ』

——————————————————

以上

中でも、最も印象に残ったのが次の言葉です。

『話す声は聴こえるし、ことばは聴こえるのですが、話すひとの心は聞こえてこないのです。』

話す人の心が聞こえてこないプレゼンや講演、発表、投稿・・・・

思わず、自分を顧みました。

そうはならないように。

心がちゃんと伝わるように。

  

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「成功曲線」を描こう。夢をかなえる仕事のヒント

大学卒業して最初の職場、ライオン(株)家庭科学研究所での学びの一つは、この曲線(放物線)でした。前任者から引き継いだ「目尻のしわ」のデータ採取(n=10)。この業務で被験者100名(n=100)まで増やし、経時変化や個人差のデータを定期的に取っていました。横軸に年代、縦軸に数値化したしわのレベルをとると、このような放物線を描くのです。つまり「20代、30代はしわが少なく、個人差は非常に少ない」「年代を重ね、40代、50代になっていくと、しわのレベル=老化のスピード の個人差が非常に大きく開いていく」ということです。私はこのことは「しわ」だけでなく、仕事や勉強、経営など、多くのことに当てはまると考えました。

物事をやりはじめのときには遅々ととした歩みで成果が見られず、個人差も小さいのですが、蓄積していくにつれて成果が現れ、個人差も大きくなる、ということです。石原明さんはこの曲線のことを「成功曲線」と名付け、(株)日本経営教育研究所として商標登録をとっていらっしゃいました。

多くの人が、右肩上がりの直線で伸びていくことを思い描く。でも現実はそうはならない。落ち込み、挫折し、あきらめます。でもこの「踊り場」の停滞を停滞と捉えない人が生き残っていきます。ど根性のような我慢が必要というより、取り組んだ物事に対する愛情、芯の強さ、肚の据え方、能天気さや愚直さなども貢献するように思います。若い人は、ベテランや年配者が軌道に乗っている、力を発揮する瞬間だけをとらえて「自分もああなりたい」とうらやむことがあります。現代はワンクリックで多くのものが手に入るので、即座の成果を求める人が増えています。でも、いま調子が出ている人は、その前の踊り場を積み重ねてきたことも忘れてはならないと思います。

Learning by working for Lion co.
The degree of the growth draws a parabola

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