2016年5月20日(金)発売、月刊誌「pumpkin(パンプキン)」6月号(発行部数:150,000部)食品ロス特集に取材記事を10ページ載せて頂きました。
レシピや可愛いイラスト、写真などがふんだんに使われていて読みやすいです。
オンライン書店 & 書店でご覧くださいね。
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平田オリザさんの講演「わかりあえないことから」を聴講しました。
東京大学のEP(エグゼクティブプログラム)の一環です。
基本的には在校生のみの講義ですが、前期は特別に修了生も聴講できる、とのことで、聴講してきました。
平田オリザさんの著書を読み、考え方に共感していました。
特に共感するのが、次のくだりです。
『これからの時代に必要なリーダーシップは、弱者のコンテクストを理解する能力だろうと考えている』
もう、高度経済成長時代のリーダーシップとは違う、と。ムダが省かれ、効率だけが要求され、ぐいぐい引っぱる強いだけのリーダーシップでは、「対話」は不要とみなされてしまう。
また、次の言葉も、本当にその通りだなと感じます。
『私は、自分が担当する学生たちには、論理的に喋る能力を身につけるよりも、論理的に喋れない立場の人びとの気持ちをくみ取れる人間になってもらいたいと願っている』
「下り坂の社会では、逃げ遅れた人はいないか、怪我した人はいないか、と確認するようなリーダーシップも必要である」と。
本当の専門家は、専門用語を振りかざし、専門家然と高みに居座る人ではなく、一般のところ(現場)まで降りて来られる人だと考えています。
私にとっての理想は、今の健康診断制度の礎を築き、長野で地域医療と専門医療を両立させた医学博士、故 若月俊一さんです。
現場と専門性、どちらかに偏るのでなく、両立させたところを尊敬しています。
Lecture by Oriza Hirata
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どんな人たちと一緒にいると居心地がいいと感じるか。
私は、多種多様な人といるとき、最も居心地よく感じます。
転校生という”異物”として全国を廻ってきたからかもしれません。
日本には、異質なもの・よそ者を排除する空気があります。
組織でも個人でも横並び意識があり、まず隣の様子をうかがいます。
かつて参加した青年海外協力隊。
途上国に派遣される前の3か月間、訓練所で寝食共にして学びます。
年齢は20〜40歳、出身地は北海道〜沖縄、職種は160種類(当時)。
いろんな分野のプロがいました。
「いつかみんなみたいに、何かの専門分野でプロフェッショナルになりたい!」と、強く思いました。
3月までの半年間、いろんなプロが集まる場に身を置きました。
なんだか協力隊のときと似てるなあと思いました。
人と違っていいんだ、と、素直に感じます。
自分の強み5つを見出すための書籍「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」(Now, Discover Your Strength)。
私の強み5つの中に「最上志向」があります。
どんな分野でも、プロフェッショナルな人に惹かれます。
自分の専門分野をもっと磨きたい。
隣人との違いを受け容れられるだけの度量を磨き、
マルチステークホルダープロセスが実現できる場を創りたいです。
*マルチステークホルダー・プロセスとは
3者以上のステークホルダーが、対等な立場で参加・議論できる会議を通し、単体もしくは2者間では解決の難しい課題解決のため、合意形成などの意思疎通を図るプロセスです(内閣府HPより)
http://www5.cao.go.jp/…/sustainabil…/concept/definition.html
Photo: JOCV ( Japan Overseas Cooperation Volunteers)
Komagane Training Institute ( when I was 20’s )
Book: Now, Discover Your Strength
Book of Marcus Buckingham & Donald O.Clifton
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よしもとばななさんの『人生のこつあれこれ 2013』の最後の方に、こんな人はこう見える、という、ばななさん流 ものの見方が書いてある。
ねばねばしてる人、ものすごくきれいでも蛸みたいな触手を人にぐるぐる絡めてくる人、など、独特の見方が面白い。
わたしのとは違うが、なんとなく通じるところはある。”気” で観るというか。
肩書きや位が高くても、空気の淀んだ人がいる。肩書きではなく、生きざま。
ある方は、とても透き通っていると感じた。ドキュメンタリー映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」に出てくるピアニスト、ケリー・ヨストみたいに。
ケリーは、「作曲者の曲を最大限活かすため、(弾き手である)自分はできる限り透明になる」と言っていた。
世の中、自分が自分がというエゴや主張にあふれてる。
この人、すごいなと思った。
Book of Banana Yoshimoto
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大原悦子さんの著書『フードバンクという挑戦 貧困と飽食のあいだで』(岩波書店)が、2016年3月16日、岩波現代文庫として出版されました。
単行本は、韓国語に翻訳されて、韓国でも出版されています。
ここで、大原悦子さんのプロフィールをご紹介します(書籍『フードバンクという挑戦 貧困と飽食のあいだで』の奥付より引用)
ジャーナリスト。
1958年東京生まれ、津田塾大学国際関係学科卒業。
1982年、朝日新聞社に入社。
東京本社学芸部記者として文化面などを担当。
在職中にハーバード大学ケネディ行政大学院修士課程修了。
1999年、フリーに。
著書に『ローマの平日 イタリアの休日』(コモンズ)
訳書に『ソウル・トゥ・ソウル』(朝日新聞社)
現在は、津田塾大学ライティングセンター特任教授として、「書く」ということを母校の学生さんに指導していらっしゃいます。
単行本が発行されたのは2008年の夏。まだ、フードバンクが日本各地に少しずつ誕生しはじめた時期です。
あれから8年。
2011年には東日本大震災も発生し、フードバンクを取り巻く状況が大きく変わりました。
今回、発行された文庫本では、p189〜212まで、「フードバンク その後、そしてこれから」と題し、大原悦子さんの直近の取材による最新情報と大原さんの思いが書かれています。
単行本と文庫本が発行される間に、私の立場も変わりました。
2008年には食品メーカー、日本ケロッグの広報室長でした。
2011年9月には、日本初のフードバンク、セカンドハーベスト・ジャパンの広報室長になりました。
今は(株)office 3.11の代表として、全国で「食品ロス」に関する講演や啓発活動に取り組んでいます。
私は、3Rの原則をもとに、まずは「Reduce(廃棄物の発生抑制)」の活動を第一に優先して取り組みたいと考えています。
これから先の8年で、日本は、どう変わっていくのでしょうか。
今回出版された文庫本で印象的だったのは、大原さんが、各フードバンクや行政をあらためて取材されていたことです。
ジャーナリストでいらっしゃるから当然といえば当然なのですが、中でも、群馬県太田市を取材されていたことに驚きました。
私も、いつか取材したい、と思っていたところだからです。
大原さんに先を越されました(笑)
群馬県太田市は、全国でも珍しく、行政(市)が主導してフードバンクを立ち上げています。
私がそのニュースを知ったのは、昨年9月ごろだったでしょうか。
全国紙の報道を通してのことでした。
昨年秋からの講演では、パワーポイントに「最新の(フードバンクの)動き」として、必ず冒頭で群馬県太田市の取組を紹介してきました。
私の講演を聴いてくださった方が、「太田市って、先進的な市らしいよ。」「フードバンクだけじゃなくて、いろんなことを、積極的に取り組んでいるんだって」と話してくださいました。
確か、昨年の11月か12月でした。
地方の新聞社の方が教えてくださったと記憶しています。
そんなこともあり、群馬県太田市には注目していたのでした。
それより先に、先月、京都市には取材に行っておりました。
こちらも「全国初」で、食品ロス削減の数値目標を決め、平成12年に10万トン近くあった食品ロスを、現在、6.7万トンまで削減をはたした、ということで、注目していた行政だったのです。
京都市は、環境問題に意識が高いと同時に、観光都市でもありますので、ハラル(イスラム教徒の決まり)についても進んでいます。
先月2月、食品ロスと同時に、ハラルについても京都市を取材したところでした。
率先して、現場に足を運ぶこと。
この重要性は、3.11の東日本大震災でも実感しました。
現場に足を運んだ者にしかわからないことがあります。
マスメディアの報道には、必ず、報じた者(あるいは組織)のフィルターがかかっています。
やはり、自分で足を運んで確かめること。
自分の五感を駆使して感じ、それを、自分の言葉で感じること。
大原さんのご著書を読んで、そんなことを感じました。
来月、大原さんにお会いできることを楽しみにしています。
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