東京大学大学院日記(71)

山梨県のワイナリー・農家・農協をまわる旅で最も印象的だったのは、勝沼醸造株式会社の社長がおっしゃった「魂を売る」という言葉。

世界のコンテストでは入賞できるワインが、日本では入賞できない。

日本の入賞基準にあわせてワインをつくることはできるが、それでは「自分の魂を売ることになってしまう。それはできない」と。

自分の魂を売って生活費を得る人は世の中いっぱいいるはず。

あえて、それはしない。

一本、筋が通っていらっしゃる方。

東京大学大学院日記(70)

大学院の「農学国際特論」の研究の一環で、昨日から今日にかけて、山梨県のワイナリーや農家をまわっている。

受講生が10ほどのグループに分かれ、テーマによって担当の先生がつき、それぞれのグループがテーマごとに研究を進めていく、というもの。

今回は山梨県で調査、来月は群馬県で合宿、1月に研究発表。

 

東京大学大学院日記(69)

大学まで、各英語学校の講師が出張し、出前授業をしてくれる、夜間の英語クラス。

さまざまな種類がある中で、アカデミックイングリッシュのコースを選んだ。

初の講義が11月8日の夜、工学部8号館で開講。

留学生もいて、レベルが高い。8名が生徒。

毎回、我々がトピックスを選び、一人ずつが発表する、という流れ。

実践的な英語力を身につけたい。

東京大学大学院日記(68)

大学院の中に、ジムやプールなどの施設がある。

こんなことは、学部時代の大学や、前職勤務中に通った大学院では考えられなかったこと。

大学100周年を記念し、設置されたとのこと。

大学は、ただ教室をつくり、教員と学生をそろえれば完成、というものではないことを実感している。

仕事をしながら通うことは、身体的・精神的ストレスになるので、それを開放できる空間がキャンパス内にあるのは有難い。

あさってからは、いよいよ、「アカデミックイングリッシュ」の講義が始まる。

 

東京大学大学院日記(67)

大学は、ただ座っていれば、自動的に何かが学べるところではない。

学部生のときには、それをきちんと理解することができていなかった。

社会人になり、業務上、自分の足りないところを把握し、学ぶ必要を感じ、社会人として科目履修生になり、引き続き大学院生になり、修士課程・博士後期課程で学んだ。

そして今、二度目の社会人大学院生として、大学院に通っている。

ここでもまた、在籍すれば、自動的に何かが学べるわけではない。

すべては自分次第。