2013年5月17日、3限目、農学国際特論。
小林先生。
場所は農学部7号館B棟231、232教室。
植物の光合成に関する、英語での講義。
自分の専門分野外なので、理解するのにものすごいエネルギーを要する。
2013年5月17日、3限目、農学国際特論。
小林先生。
場所は農学部7号館B棟231、232教室。
植物の光合成に関する、英語での講義。
自分の専門分野外なので、理解するのにものすごいエネルギーを要する。
2013年5月16日、6限目、食の安全ゼミナール。
「ライフステージに応じた食品の作用」
講師は三坂巧先生(農学生命科学研究科、応用生命化学専攻)。
いま受講している科目のうち、農学系統(たとえば植物の光合成や土壌など)に関する講義は、自分の専門分野ではないので、理解するのが非常に難しい。
だが、この講義のような、栄養機能食品や特定保健用食品など、自分の専門分野で、かつ、食品企業時代に携わってきた内容は、理解がたやすく、質問も多く考えられる。
専門分野外の科目は、質問ですら、考えるのが難しい。
教室は農学部1号館8番教室。
2013年5月14日、6限め、食の安全ゼミナール2。
18:30-20:10。
農学部7号館A棟1階にて。
サントリーホールディングス株式会社、品質戦略部、部長、原田雅己先生の講義。
最後に質問させて頂いた点が3点。
1点目は、品質保証や安全管理に際し、グローバルの基準を用いているのか?(EU HACCPやBRCなど)
これについては、特にそうではない、とのこと。
ただ、このような安全管理などは、あくまで書類上の問題なので、もうすこしきめ細やかな対応をしているとのことだった。
2点目は、今月(2013年5月)から始まった、飲料水での賞味期限表示変更について。
ミネラルウォーターについては、5月製造分から「年月日」表示より「年月」表示になり、それにより食品ロスが減ると予測されているが、そのほかについてはどうなのか。特に飲料は他の費目と比べて返品や廃棄、ブランドの改廃が多いので。
これに対しては、水はあくまでトライアルで、消費者の方の反応いかんでは、他の飲料にも適合していくとのことだった。
3点目は、サントリーの社風(やってみなはれ)だと、新しいことにどんどんチャレンジしていくことが活発になるが、その反面、リスクも増える。リスクとチャレンジの兼ね合いをどうバランスをとり、経営しているのか。
これについては、基本的にサントリーの社風は「いけいけどんどん」なので、品質戦略部が手綱を締める役割をになっているとのことだった。
面白かったのは、社員に対する苦言に「お前、普通やな」というのがある、ということ。
要するに、普通でない、おもろいことやってみなはれ、ということか?
自分が入社したかもしれない会社だし、興味深かった。
2013年5月13日、6限目。
18:30から20:10まで。
放射線医学総合研究所の内田滋夫先生が講師。
放射性物質の農地での動態などについて学んだ。
最も興味深かったのは、FAOのデータで、各国の、一人当たり年間食品摂取量の割合をグラフで示したもの。
中でもアジア地区の野菜の摂取量の違いが面白かった。
日本と韓国を比べると、当然、韓国のほうが高い。
前職で、韓国の同僚が来日するたびに、日本の外食産業での野菜の少なさに苦言を呈していたので、これは容易に予想がついた。
さらに韓国と中国を比較してみると、中国のほうが格段に野菜摂取量が高い。
こうしてみてみると、当然ではあるが、野菜の摂取量と平均寿命は、必ずしも比例するわけではない。
だが、日本国内に目を向けると、全国で男女とも平均寿命トップとなった長野県は、他県と比べて確実に野菜の摂取量が多い。
そして、食塩摂取量に注目してみると、韓国の摂取量は日本よりも高い。
長野県は、減塩運動などをおこなったにも関わらず、他県と比べてまだ高い。
野菜の摂取量と平均寿命との関係。
食塩摂取量と平均寿命との関連。
いろいろと興味深い。
2013年5月11日(土曜)、エグゼクティブプログラム。
テーマは「東大医学部の歴史にみる日本の近代史」。
先生は、自治医科大学学長の永井良三先生。
これまでのEP(エグゼクティブ・プログラム)の中で最も面白かった。
医学にとどまらず、本質的なことを教えてもらった。
以下、先生の言葉。
「日本には、物のデータはあるが、人の営みに関するデータがない。その部分が非常に弱い。経験と勘でこなしている。偶然性を制御し、ばらつきを乗り越えて意義があるかどうかという研究やビジネスが弱い。ばらつきは本質的である、ということを教育で教えて欲しい。きれいにいかないがために挫折していく研究者や学生が多い。理論通りいかない部分が多い。」
私が感じたこと。
日本の製造業がグローバルの中で弱くなってきているのは、そのせい(前述)ではないか。物の品質を改善し、品質が向上すればするほど売上が上がるというものではない。たとえば太陽電池などは、当初、日本が世界の中でリードしていたが、海外では世界各国から技術者を集め、100%の完成度を求める日本とは異なり、だいたいの品質まで高めた時点で発売しては改良することを繰り返し、日本を追い抜いてしまった。物の品質だけでなく、人が使ってどうなのかを見ないとだめなのだと思う。
食品の安全性でみても、日本はゼロリスクを求める。食品には、物理的・化学的リスクは存在するのが当然であり、ゼロリスクはあり得ない。安全性に完璧さを求めることで、逆効果もある。
スタンフォード大学のジョンクランボルツ博士の提唱する「計画された偶然性理論」がある。人生は、偶然やハプニングがつきもので、それをチャンスととらえ、キャリアを重ねていくことで自分らしいキャリア形成ができていくという考え方である。先生のおっしゃった「ばらつきこそ本質である」ということも、この計画された偶然性理論に共通する要素があると感じた。