MBC南日本放送の番組に出演しました

昨日、鹿児島県鹿児島市で開催されたシンポジウム(城山観光ホテル)の基調講演の様子が、本日2015年9月29日、MBC南日本放送のラジオ番組とテレビ番組で報道されました。

今日(9月29日)中でしたら、テレビ局のホームページで放送された動画が見られるようです(1分21秒)。

良かったらご覧くださいね!

http://www.mbc.co.jp/newsfile/mbc_news_disp.php?ibocd=2015092900012298

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モモ

ミヒャエル・エンデの「モモ」。

  

久しぶりに読みました。

印象に残った箇所をピックアップしてみます。

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ベッポの言葉

(道路の掃除について)

「とっても長い道路を受けもつことがよくあるんだ。おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。」(中略)

「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸(いき)のことだけ、つぎのひとはきのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」(中略)

「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」
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『時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということ』

『時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそって、なくなってしまうのです。』
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(モモが灰色の紳士のことばを聞いて)

『話す声は聴こえるし、ことばは聴こえるのですが、話すひとの心は聞こえてこないのです。』

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(灰色の紳士がモモに対して言う)

『「人生でだいじなことはひとつしかない。」と男はつづけました。「それは、なにかに成功すること、ひとかどのものになること、たくさんのものを手に入れることだ。ほかの人より成功し、えらくなり、金持ちになった人間には、そのほかのものー 友情だの、愛だの、名誉だの、そんなものはなにもかも、ひとりでに集まってくるものだ。」』

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(モモが)

『食べるものはたくさんもらったわ、おおすぎるほどね。でも、満足した気持ちには、ひとつもなれないの。』

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(モモに対して、カメのカシオペイアが)

『「オソイホド  ハヤイ」  

  (中略)ゆっくり歩けば歩くほど、はやくすすみます。』

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(マイスター・ホラがモモに対して)

『この病気の名前はね、致死的退屈症というのだ』

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以上

中でも、最も印象に残ったのが次の言葉です。

『話す声は聴こえるし、ことばは聴こえるのですが、話すひとの心は聞こえてこないのです。』

話す人の心が聞こえてこないプレゼンや講演、発表、投稿・・・・

思わず、自分を顧みました。

そうはならないように。

心がちゃんと伝わるように。

  

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「伝える」と「伝わる」

「伝える」という言葉はよく使うけど、相手にきちんと「伝わる」ことのほうが難しい。たとえば「プレスリリースを配信する」というのは広報の基本業務ですが、「リリース送っておきました」は、一方的にただ伝えただけ。送った先では即ゴミ箱行きというパターンも多い。広く浅く撒くプレスリリースは「伝わる」という点において限界がある。記者の方に記事を書いて頂きやすいfeature story(1つのテーマについて2−3のネタを集めたもの)の方が、この人。と思った人にきちんと「伝わり」記事にして頂ける確率が高まると考えるようになりました。

「伝わる」において重要だと最近考えるようになったのは、情報発信の頻度です。特に仕事で使うメールの情報発信。その頻度があまりに過剰だと「伝わる」力を損ねる場合もあります。以前、食品企業の広報として「広報室ニュースレター」という社内広報のようなものを考案し、通算1305号、社内に配信していました。当初は「自社のメディア情報を配信し、社員が元気になる」ことが目的だったけど、そのうち、自分の記録を作ることが目的に入り込んでいたように感じます。退職した今、様々なメールを毎日のように頻繁に受け取るようになり、情報発信する側が、情報発信の頻度を調整してあげることも相手(情報の受け手)に対する気遣いの一つであると考えるようになりました。

私の知人の大学生が「伝える」より「伝わる」ことのほうが大事という投稿をしておられ、すごいなあと思いました。私が大学時代に気づかなかったことを、彼女は大学在学中に気づくことができている。私が気づいたのは就職してからです。最初の会社(ライオン株式会社)の研究所時代、仙台で開催された学会発表で、原稿丸読みの人、聴衆に背中を向けて原稿読んでいる人を見て「せっかく優秀な研究者なのに、もったいないなあ」と思ったのが「伝わる」重要性を意識した最初でした。それ以来、「伝える(伝わる)力を持つ研究者(専門家)」を目指すようになりました。

食品企業の広報として配信していた「広報室ニュースレター」では、末尾に「つづける・つなげる・つたわる」というキャッチコピーを書いていました。「伝える」→「伝わる」のさらに先に、理解や共感、意識改革や行動変容が生まれると、なおよいのだと思います。
It is important to be understood

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会社辞めて4年経ち

今日で会社辞めて4年経ちました。5歳のとき、ハウス食品のリーフレットを熟読して喫茶店のメニュー作ってたくらいなので、もともとメーカーに興味あったのでしょう。会社愛も強いし、休日もプライベートの時間も自然と仕事のこと苦もなく考えてました。会社辞めるとメールしたとき、社内外から400通以上のメールが来たのは、誰も私が辞めることなど予想つかないくらい楽しそうに仕事してたからだと思います。
それでも、辞めて良かったのは、自分で考えてこうだと思うことを言えるようになり、それが社会をよい方向に変える可能性があるのだとわかったことだと感じます。組織にいると、口を閉ざすことが多いですよね。もちろん、勤務先の理念に背くことは言うべきではない。ただ、きちんと発言することで社会がより良くなっていく、そうわかっているのにも関わらず黙っているのは犯罪くらい悪いことかもと思うようになりました。企業でも大学でも政治の世界でも、大きな組織に所属している人が大多数を占めており、その「大組織」に背けない。生まれも育ちも違う人が、そもそも均一な考えをするわけもないのに、多様な考え方をして当然なのに、口を閉ざす。アンケートを頼めば「上司に確認してから」と言う。
息してるけど、生きてない。
地震、洪水、噴火。いつ命が途絶えても不思議はないのに、生きてるんだか生きてないんだかわからないような生き方をするのは、せっかく授かった命を精一杯使っていない。そう思うようになりました。
そうは言っても、これまで雇用してくれた勤務先のおかげでいまの自分があることに間違いはありません。これまで受けてきた恩を次の世代に引き継いでいきたいです。密度の濃い4年間でした。ありがとうございました。(写真は、今日、家から5分のところで開催されたジャンクフジヤマさんのライブ@Jazz Festival )It has been four years since I resigned my former company
The best of Junk Fujiyama