弟と、神田の回転鮨屋に入った。
一時間近くしゃべった。
企業の管理職で、もういい歳。
なのに今だに弟が可愛くてならない。
10歳で父親をなくし
母を支えてきたのは弟だ。
ひねても無理ない環境だったのに、
どうやったらこんな純粋な子が育つんだろう。
喪失に耐え、それを受け容れた人には
別の何かが授けられる気がしている。
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弟と、神田の回転鮨屋に入った。
一時間近くしゃべった。
企業の管理職で、もういい歳。
なのに今だに弟が可愛くてならない。
10歳で父親をなくし
母を支えてきたのは弟だ。
ひねても無理ない環境だったのに、
どうやったらこんな純粋な子が育つんだろう。
喪失に耐え、それを受け容れた人には
別の何かが授けられる気がしている。
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母の兄(伯父)の葉山の家へ、母と弟と3人で。逗子駅から伯父と従兄に車で送ってもらう途中、母が気持ちが悪くなってしまう。ゆっくり運転してもらったり、途中で止まったり、降りて歩いたり、背中をさすったり。具合が良くなったからよかったけど、到着までかなり時間がかかってしまった。
弱い人に寄り添おうとすると、時間や手間がかかる。だから効率は悪い。でも、生きていれば、誰もが弱い立場になる可能性はある。
効率を重視すると、弱者を切り捨てるしかない。弱者を切り捨てるには非情になるしかない。機械ではなく人間として生まれたのに、人間らしい感情を切り捨てる。そこまでして求める「効率」って、いったい何なのだろう。
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元朝日新聞編集委員、稲垣えみ子さんの初の書き下ろし、『魂の退社』。
稲垣さんが在職中に連載されていたコラム、楽しみに読んでいました。
数ヶ月前、この本が予約できる状態になったとき、即、予約しました。
ようやく届いた翌朝、一気に読みました。
よくぞ書いてくれた、という感想です。
会社を辞めることの不安と開放感の入り交じり。
ライオン(株)と日本ケロッグという、いわば、人から見たら「大企業」を辞めた私も、かつて経験した思いでした。
名言がたくさんありました。
『「ない」ことのほうがずっと贅沢』
『私はそれまでずっと、何かを得ることが幸せだと思ってきた。しかし、何かを捨てることこそが本当の幸せへの道なのかもしれない』
『会社という組織を恐れていると、おかしい、不合理だと思うことがあっても、組織のパワーの前に、つい声を上げることをためらってしまいます。しかし誰もいないところで愚痴や文句を言う暇があるなら、頑張って正面から声を上げればよいのです。ダメでもともとと思えば案外どうということはない。』
『日本人のサラリーマン、給料という名の「麻薬」を打たれ続け、それなしじゃ生きられなくなっちゃってるんじゃない?ちょっと、何か、弱っちくない?』
『経済成長は、日本人の自立でなく、依存を生んでしまったのではないか』
『たくさんのチューブにつながれて生きる重病人のようなもの』
痛快な言葉が並びます。
これを読んだ、特に30代以上の既婚者は、「女だからできるんだ」とか、「何もしがらみがないからできるんだ」など、自分ができない言い訳をするのではないでしょうか。
「金」と「数字」と「昇進」が、仕事のモチベーションの人たちは、特に。
でも、もう、そういう昔の時代の働き方は古いよね。
何より、命を授かった自分が可哀想です。
一度、読んでみるといいかも。
自分を測る「リトマス紙」の役割もしてくれると思います。
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どんな人たちと一緒にいると居心地がいいと感じるか。
私は、多種多様な人といるとき、最も居心地よく感じます。
転校生という”異物”として全国を廻ってきたからかもしれません。
日本には、異質なもの・よそ者を排除する空気があります。
組織でも個人でも横並び意識があり、まず隣の様子をうかがいます。
かつて参加した青年海外協力隊。
途上国に派遣される前の3か月間、訓練所で寝食共にして学びます。
年齢は20〜40歳、出身地は北海道〜沖縄、職種は160種類(当時)。
いろんな分野のプロがいました。
「いつかみんなみたいに、何かの専門分野でプロフェッショナルになりたい!」と、強く思いました。
3月までの半年間、いろんなプロが集まる場に身を置きました。
なんだか協力隊のときと似てるなあと思いました。
人と違っていいんだ、と、素直に感じます。
自分の強み5つを見出すための書籍「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」(Now, Discover Your Strength)。
私の強み5つの中に「最上志向」があります。
どんな分野でも、プロフェッショナルな人に惹かれます。
自分の専門分野をもっと磨きたい。
隣人との違いを受け容れられるだけの度量を磨き、
マルチステークホルダープロセスが実現できる場を創りたいです。
*マルチステークホルダー・プロセスとは
3者以上のステークホルダーが、対等な立場で参加・議論できる会議を通し、単体もしくは2者間では解決の難しい課題解決のため、合意形成などの意思疎通を図るプロセスです(内閣府HPより)
http://www5.cao.go.jp/…/sustainabil…/concept/definition.html
Photo: JOCV ( Japan Overseas Cooperation Volunteers)
Komagane Training Institute ( when I was 20’s )
Book: Now, Discover Your Strength
Book of Marcus Buckingham & Donald O.Clifton
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2011年3月11日、マガジンハウス本社にいた。
Tarzan(ターザン)編集長の大田原透さんと、マガジンハウス別館の社員食堂でお昼を食べていた。
私はおでんを選び、大田原さんは定食を選んだ。
その数時間後、大地震が起こるともつゆ知らず。。。
マガジンハウスさんとのおつきあいは、1998年頃から。
ケロッグ「オールブラン」を、血糖値を上げにくい「低GI食品」として、ターザンに取り上げていただいた。
ターザンのほか、クロワッサン、アンアン、Hanako、Casa Brutus、、、
いろんな雑誌で、記事や編集タイアップなどで、長く、幅広く、お世話になってきた。
2011年3月11日の昼、ここへ来たのは、その数週間前、当時の社長と広報室長だった私と、3人でのホテル朝食ミーティングに時間を割いてくださった御礼のためだった。(朝食は、もちろん、シリアルだった)
ケロッグを辞めても、大田原さんとの繋がりだけは、細く、長く、続いてる。
3.11の3年後、2014年3月11日にも節目の挨拶に来た。この日も、一緒に社食で食べた。
東京マラソンで余る飲食物。その活用法を記事にしてくださったときにも伺った。
お互い、J-Waveの番組に出演した。
ターザン編集部へ行くと、大田原さんは、いつも通りのカジュアルな感じで迎えてくださった。
ここに来ると、
3.11のあの日を思い出し、せつないような、締めつけられるような、
でも変わらない大田原さんの笑顔を見てちょっとホッとするような、
寒色と暖色の絵の具を混ぜたような
不思議な気持ちになる。
Meeting with Toru Otawara, chief editor of the magazine “Tarzan”
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