わぐりたかしさんの新著『変な校長』

わぐりたかしさんの新著『変な校長』。

わぐりさんとは、食品メーカー広報室長時代、PR代理店の方が主催した広報の勉強会で知り合いました。

2007年くらいだったかな。

当時は放送作家でいらっしゃいました。

いまは、大阪府立金岡高等学校13代目の校長先生を務めていらっしゃいます。

公募制度で応募され、就任し、今年で3年目を迎えられました。

私も昨年2015年5月、高校を訪問し、授業させていただきました。

私がこころもとないんで、わぐりさんが掛け合い漫才みたいに、先生として入ってくださいました。

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校長室で。

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(わぐりさんの本によれば、このとき一緒に撮影された教頭先生は、別の高校の校長先生として異動されたとか・・・親切にして頂きました。

ありがとうございました!)

きのう、「箱の中に安住しているか、それとも出ようとしているか」という話を書きました。

城山三郎さんの著書『少しだけ、無理をして生きる』にあった話です。

銀行家だった故中山素平(そへい)さんが人を評価する基準は「あいつは箱の中に入って安住しているか、それとも箱から出ようとしているか」だった、と。

わぐりさんは、まさに「箱の中から出た」人です。

自分が他の人より「上」で居られるポジションを、人は、なかなか捨てないものです。

でも、あえてそこから出ようとする人、安住しない人、新たなチャレンジをする人を尊敬します。

わぐりさんのように、50代の男性で、そこまでチャレンジできる人は少ないのではないでしょうか。

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少しだけ、無理をして生きる

『少しだけ、無理をして生きる』。

城山三郎氏の著書。

いつも的確なアドバイスをくださる方が、本の言葉を引用しながら紹介してくださいました。

さっそく購入して読みました。

最も印象に残ったのは、もう亡くなられていらっしゃる中山素平(そへい)さんという銀行家の方の言葉です。

『箱から出なくちゃいけない』ということば。

中山さんが人を評価する基準は、「あいつは箱の中に入って安住しているか、それとも箱から出ようとしているか」という点だったそうです。

これは、お茶の水女子大学大学院でキャリア講演をしたときに教えていただいた「コンフォートゾーン」を指しているとも言えます。

「コンフォートゾーン(快適な領域)」は、脳科学や心理学などで使う用語だそうです。

円の真ん中がコンフォートゾーン。

居心地はいいが、ここに居続ける限り、人は成長することはできない。

コンフォートゾーンの外側が、ラーニングゾーン。

学びのゾーン。

その外側が、パニックゾーン。

中山素平さんの、人を評価する基準と同じような目で、わたしも、人を見ているように思います。

ご紹介いただいた方は、この本の別の言葉を引用して教えてくださいました。

良い本でした。ありがとうございました。

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PHP THE 21 最新号「40代からの健康術」に拙著「一生太らない生き方」ご紹介

最新号のPHP THE21「40代からの健康術」のBOOK GUIDE「ずっと健康な身体でいるための指針を示してくれる本12」(p66)で、拙著『一生太らない生き方』をご紹介頂きました。

南雲吉則さんご著書の下に載っています。PHPのみなさま、ありがとうございました!My book appears on the monthly magazine “THE21”

https://www.php.co.jp/magazine/the21/




又吉直樹さん『夜を乗り越える』

又吉直樹さんの新著『夜を乗り越える』

又吉さんとは、おととし(2014年)のNHK「オイコノミア」でご一緒させていただきました。

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内省的な方だな、というのが第一印象でした。

私も内にこもるほうなので、共通する部分を感じました。

私は現在の又吉さんしか存じ上げませんが、この『夜を乗り越える』を読んで、なぜ彼が本を好きになったのか、どういう生き方をなさってきたのかを知ることができました。

印象に残っているのは『売れていないということ、そしてかつて売れなかった時間を持っていたことは、僕は重要だと思っています』と書いていらっしゃることです。

又吉さんにもそういう時期があったと思う。そして、それは、いまの彼を創るのに重要だったのではないか、と感じます。

もうひとつ、『共感できなかった、という言葉で切り捨ててしまうのは怖い』というニュアンスのことも書いておられました。

自分が共感できるものしか許さないという姿勢に対する疑問です。

確かに、そういう空気が社会にあるのを感じます。

ブログやFacebookなどのソーシャルメディアでも、自分の仲間うちで評価し、賞賛しあっているような感じ。

山田ズーニーさんの著書『伝わる!揺さぶる!文章を書く』の後半部分に書いてあることと共通しています。

彼女も、『常に読み手にとって心地よいことを書いていけば相手に嫌われないが、それでは書く意味を見失い、読む側の興味も失せてしまう』と書いていました。

書き手にとっても読み手にとっても、違和感を感じるものを一概に切り捨ててしまわない姿勢が大切なのだと感じます。

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魂の退社

元朝日新聞編集委員、稲垣えみ子さんの初の書き下ろし、『魂の退社』。

稲垣さんが在職中に連載されていたコラム、楽しみに読んでいました。

数ヶ月前、この本が予約できる状態になったとき、即、予約しました。

ようやく届いた翌朝、一気に読みました。

よくぞ書いてくれた、という感想です。

会社を辞めることの不安と開放感の入り交じり。

ライオン(株)と日本ケロッグという、いわば、人から見たら「大企業」を辞めた私も、かつて経験した思いでした。

名言がたくさんありました。

『「ない」ことのほうがずっと贅沢』

『私はそれまでずっと、何かを得ることが幸せだと思ってきた。しかし、何かを捨てることこそが本当の幸せへの道なのかもしれない』

『会社という組織を恐れていると、おかしい、不合理だと思うことがあっても、組織のパワーの前に、つい声を上げることをためらってしまいます。しかし誰もいないところで愚痴や文句を言う暇があるなら、頑張って正面から声を上げればよいのです。ダメでもともとと思えば案外どうということはない。』

『日本人のサラリーマン、給料という名の「麻薬」を打たれ続け、それなしじゃ生きられなくなっちゃってるんじゃない?ちょっと、何か、弱っちくない?』

『経済成長は、日本人の自立でなく、依存を生んでしまったのではないか』

『たくさんのチューブにつながれて生きる重病人のようなもの』

痛快な言葉が並びます。

これを読んだ、特に30代以上の既婚者は、「女だからできるんだ」とか、「何もしがらみがないからできるんだ」など、自分ができない言い訳をするのではないでしょうか。

「金」と「数字」と「昇進」が、仕事のモチベーションの人たちは、特に。

でも、もう、そういう昔の時代の働き方は古いよね。

何より、命を授かった自分が可哀想です。

一度、読んでみるといいかも。

自分を測る「リトマス紙」の役割もしてくれると思います。

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