東京大学大学院日記(76)

社会人としての二度目の大学院。

昨年4月に入学してから今年3月までの一年間は、かなりキツかった。

特に、夏学期と呼ばれる上半期は、取得すべき単位の講義が平日昼間に開講されることが多く、厳しい日々が続いた。

あまりに眠くて、仕事と大学の合間に、ネットカフェで仮眠をとりながらパソコンに向かっていた日も少なからずあった。

そして・・・

修了要件である30単位のうち、21単位を取得することができた。

あとは、ゼミ出席と修士論文の完成。

今から9ヶ月後が締切。

コツコツと積み重ねていこう。






東京大学大学院日記(75)

農学国際専攻の大学院生に必修の科目、「農学国際特論1」。

夏学期(前期)はオムニバス形式の講義、冬学期(後期)は、10程度の研究テーマごとに院生が分かれ、それぞれのグループで研究や調査をおこない、発表する、という内容。

今日が、その研究発表の日。

山梨ワインの活性化というテーマなので、今朝、甲州ワインを購入。

あらためて、お店で売られているワインコーナーを見ると、いろんなことに気づきます。

山梨県と長野県では、それぞれ、一升瓶に詰められたワインが販売されていました。

山梨県での調査によれば、およそ、ぶどうの価格の10倍程度がワインの価格、とのこと。

東京大学大学院日記(74)

研究発表のための合宿で、群馬県松井田へ。

東京から向かい、前職の工場がある高崎を過ぎ、進行方向に向かってもうすこしいくと、軽井沢。

江戸時代には中山道の松井田宿というのがあったらしい。

郵便局長もつとめた邸宅に泊めていただく。

ある大学のワンゲル部の集まりで、この日は20〜30名が泊まっている。

皆さん、70代。

なぜ一緒に飲んでいるのかよくわからないが、人生の先輩からいろいろと教えて頂く、よい機会となった。

 

東京大学大学院日記(73)

これまで3つの大学に通ってきた。

うち2つは、社会人として。

大学院によって、社会人が学びやすいようなカリキュラムになっているところと、そうでないところがある。

少子化の現在、学部生だけでなく、社会人を積極的に取りこんでいく必要がある。

大学の中には、シニア世代向けの枠をつくり、受け入れているところもある。

データによれば、世界的にみても、25歳以上の人が大学院などに通う割合が低い日本。

諸外国は2桁だが、日本はたった2%(文部科学省のデータより)。

改革したい。

東京大学大学院日記(72)

山梨県のワイナリー、勝沼醸造を訪問し、社長さんに聴いてきた言葉の続き。

「一生懸命やっている人が的確かというと、決してそうではない」

「素材のほうが重要。たとえつたない技術であっても」

「手間ばかりかけてたいした成果物を得ていない。それって何なの?」

以上

素材、すなわちぶどうにこだわる、ということをおっしゃっていらした。