東京大学大学院日記(30)

2013年5月23日、13-15時、農学国際特論、銭准教授の講義。

「食料問題」がテーマだが、「食料の不足」「安全性」など3つの項目に限られ、「食料廃棄」が入っていない。

質問させて頂いたところ、「食料廃棄」は消費の問題であって、この日の講義は需要側の話なので含まれないとのこと。

納得できるような、できないような・・・

翌週の講義とあわせてレポートを提出する。

東京大学大学院日記(29)

2013年5月21日(火曜日)

食の安全ゼミナール。

農学部7号館A棟。

キリン株式会社品質保証部の部長、平野俊典氏。

聴講者の学生たちを飽きさせないよう、楽しませたいというお気持ちが伝わってきて、講師の姿勢としても勉強になった。

質問の内容に対しても、真摯にお答えいただき、いち学生に対して、とてもありがたいと感じた。

東京大学大学院日記(28)

2013年5月20日月曜日、放射性物質に関する講義。

農学部1号館、2階、8番教室。

これまで栄養学を専攻してきたため、初めて聞く農学の専門用語が満載。

集水域。

生態系生態学。

食物網。

栄養段階。

リター(落葉)。

リタートラップ。

樹幹流(じゅかんりゅう)。

落枝(らくし)

林外雨(りんがいう)と林内雨(りんないう)。

腐食連鎖系と生食連鎖系。

羽嚢(うのう)。

生物多様性国家戦略。

などなど。

「農学国際特論」という授業では、このような専門用語がすべて英語になるので、輪をかけて大変。

 

東京大学大学院日記(27)

2013年5月18日、エグゼクティブプログラム、アメリカの政治と外交ーオバマ政権の課題と評価。

講師は法学部の久保文明先生。

自分の専門分野からはほど遠い内容なのだが、3.11後に首相官邸とやり取りしたり、米軍に支援物資を運搬してもらったりしたことや、日航機墜落事故の直後に米軍が発見した(にも関わらず、すぐの支援が日本側から拒否され、生存者が少なくなった)ことなど、アメリカの対応や日本政府の考え方には興味があったので、面白かった。

また、国のトップである日本の首相と、米国の大統領とで、辞めさせたい場合に辞めさせやすいのが日本である、というところも興味深かった。

国民が選ぶことができるという点では米国の方がよいが、ほかの要因も考えていくと、総合的にいいのはどちらのシステムなのだろう。

 

東京大学大学院日記(27)

2013年5月18日、エグゼクティブプログラム。

法学部の久保文明先生、「アメリカの政治と外交 ー オバマ政権の課題と評価」

これも自分の専門分野外ではあるが、非常に面白かった。

日本の政党や企業が広報をおろそかにする傾向があり、何かあればすぐ広報予算が削られるが、「今こそ広報である」との言葉は、広報に16年以上携わる者として嬉しく受け止めた。

また、日米の大学生の就職希望先の違いも面白かった。

日本の大学生は「寄らば大樹の陰」で、大きな組織や役所にいこうとする。

かたや、米国の大学生は、「鶏口となるも牛後となるなかれ」で、どんなに小さな組織でも、トップになろうとする。

米軍の基地の話について、自分は3.11直後に震災支援をしていた際、米軍横田基地に食品を運び、そこから米軍のヘリコプターで岩手県花巻市と宮城県仙台市へ運んでもらった経験があるので、米軍の支援は非常に有難かった。

2011年3月14日から10日間、毎日、農林水産省とやり取りして、なかなか受け入れ先が決まらず、自衛隊の駐屯地もだめ、どこもだめ・・・というのを繰り返して、ようやく10日後に、米軍横田基地に運べることが決まった。

食べ物は命に関わるので、被災地の人たちに早く運んであげたかった。