真の大人とは

今年初め、二つめの社会人大学院の論文で大変な思いをしていた時、伊集院静さんのこの文章に励まされました。

成人の日に掲載された、サントリースピリッツの新聞広告です。

切り抜いて毎日持ち歩いていたらボロボロになりました。

『真の大人というものは、、』から後ろの4行が好きです。

理想論かもしれないけど、こうあるのが難しいこそこうありたい、と思います。

この言葉のおすそ分けが、いま、大変な思いをしている人の励みになれば嬉しいです。

Messages by Shizuka Ijyuin, a writer


『(前略)

上り坂と、下り坂があれば、上り坂を行くんだ。

甘い水と、苦い水があれば、苦い水を飲みなさい。

追い風と、むかい風なら、断然、むかい風を歩くんだ。

どうして辛い方を選ぶかって?

ラクな道、甘い水は君たちに何も与えてくれないし、

むかい風の中にだけ他人の辛酸の声が聞こえるんだ。

真の大人というものは己だけのために生きない人だ。

誰かのためにベストをつくす人だ。

金や出世のためだけに生きない、卑しくない人だ。

品性のある人こそが、真の大人なんだ。

(後略)』

  

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エアコンを1ヶ月つけっぱなしにした電気料金 続編

「エアコンを1ヶ月つけっぱなしにした結果、電気料金がこうなりました」という記事を書きました。

エアコンは、つけた直後に最も電力を消費するため、つけたり消したりするより、つけっぱなしのほうが電気料金が安い、という記事を見かけたのがきっかけです。

自分で検証してみないとわからない。

そう思い、夏の間、1ヶ月間、つけっぱなしにしてみて、電気料金がどう変わるかを検証しました。

この記事は、大きな反響を頂きました。

やはり、気になっている方が多いのでしょう。

http://iderumi.com/?p=2363

夏を過ぎ、その後、エアコンは、まったく使わなくなりました。

そこで、エアコンを使った1ヶ月と、使わなかった1ヶ月とで、電気料金がどうなったのかを見てみました。

  

エアコンを使っていた期間を含む1ヶ月・・・・6,633円

エアコンを使っていなかった1ヶ月・・・・・・4,466円

ほんの数日、それぞれ使っていた/いない期間を含むかもしれないので、厳密ではないですが、ほぼ、使っている vs 使っていない ということになります。

その差は・・・

2,167円/月

でした。

32日間と考えると、

1日あたりの電気料金は67円

です。

そんなに大きな金額ではないですね。

ちなみに、昨年、エアコンをまったく使わなかった夏の1ヶ月間の電気料金と、エアコンを1ヶ月つけっぱなしにしていた今年の夏の1ヶ月間の電気料金を比べてみたところ、

 1,863円

でした。

我が家の契約アンペア数は30アンペア。

今回のエアコンの設定は、28〜30度、除湿。

契約アンペア数やエアコンの機種、設定によって違いますが、上記設定ですと、1ヶ月あたり、ほぼ2000円前後と言えることになります。

この「エアコンを1ヶ月つけっぱなしにした結果の電気料金」に関しては、いろんな方が同様の趣旨の記事を書いておられました。

1ヶ月あたり、1万円を超えていた方もいらっしゃいましたね。

電気料金を過剰に気にしてエアコンをつけない方、まわりにいらっしゃるでしょうか。

特に熱中症や脱水症になりやすい高齢の方・・・・

もしいらっしゃったら、その方に、ぜひ、「思うほど電気料金は高くないよ」ということをお伝えいただければと思います。

あぶない目にあいそうな方、命を落とすような事態を未然に防ぐことに、この記事がすこしでも参考になれば幸いです。

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「一億総活躍」について

自分の挫折体験を人にさらすのって恥ずかしいこと。人によっては「よく(恥ずかしげもなく)公開してますよね」っておっしゃったりします。ではなぜ公開するかといえば、自分も先人の経営者の挫折や失敗体験を知り、前へ進む力をもらったから。稲盛和夫さんの著書は何冊も読み、彼の受験の失敗談や、就職したての頃のうまくいかなかった体験を知りました。稲盛さんには遠く及ばなくとも、つたない自分の体験を共有することで、ほかの誰かや次の世代に役立つかもしれない。

順風満帆だけの人生はないと思う。だから、いまこの瞬間、日本全体を輪切り??にしてみたら、上手くいってる人もいれば、壁にぶちあたっている人もいて、いろんな人生経験をしている人が多種多様に存在しているはず。

「活躍」を辞書で引くと「めざましく活動すること」とある。でも、いつもめざましく活動なんてできないよね。内向的な小学生時代、学生時代に父が若くして他界して母子家庭になったこと、挫折して、もう生きていたくなんてない、と思った時のことを今でもずーっと覚えてる。そのときを過ごしたからこそ、這い上がるバネ、、、レジリエンス力を得たようにも思う。

又吉直樹さんの「活躍」も、長い長い、いわば(はたから見たら)「活躍できない」時代を彼が過ごしてきたからだと思う。その時期に、たくさんの読書をしてきた、それが書く力を蓄積されてきた。彼は、はたから見たら「活躍」とは言えないその時代のことを、決して無駄だなんて思っていない(と撮影でお会いしてお話して感じました)。

社会的弱者の立場を経験すると(たとえしなくても、その立場を察すれば)、いつもいつでも「活躍」してるなんて不可能だし、そんな必要ないんじゃないかなあ、って感じます。

<戯作(げさく)者 松崎菊也さんの言葉>
*「総活躍」という言葉はとても雑
*頑張りたくても頑張れない人もいる。個性や価値観はそれぞれなのに「総活躍」というのは十把一絡げ。発想が安易で押し付けがましい
(朝日新聞 2015.10.8付)

  

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モモ

ミヒャエル・エンデの「モモ」。

  

久しぶりに読みました。

印象に残った箇所をピックアップしてみます。

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ベッポの言葉

(道路の掃除について)

「とっても長い道路を受けもつことがよくあるんだ。おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。」(中略)

「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸(いき)のことだけ、つぎのひとはきのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」(中略)

「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」
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『時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということ』

『時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそって、なくなってしまうのです。』
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(モモが灰色の紳士のことばを聞いて)

『話す声は聴こえるし、ことばは聴こえるのですが、話すひとの心は聞こえてこないのです。』

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(灰色の紳士がモモに対して言う)

『「人生でだいじなことはひとつしかない。」と男はつづけました。「それは、なにかに成功すること、ひとかどのものになること、たくさんのものを手に入れることだ。ほかの人より成功し、えらくなり、金持ちになった人間には、そのほかのものー 友情だの、愛だの、名誉だの、そんなものはなにもかも、ひとりでに集まってくるものだ。」』

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(モモが)

『食べるものはたくさんもらったわ、おおすぎるほどね。でも、満足した気持ちには、ひとつもなれないの。』

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(モモに対して、カメのカシオペイアが)

『「オソイホド  ハヤイ」  

  (中略)ゆっくり歩けば歩くほど、はやくすすみます。』

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(マイスター・ホラがモモに対して)

『この病気の名前はね、致死的退屈症というのだ』

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以上

中でも、最も印象に残ったのが次の言葉です。

『話す声は聴こえるし、ことばは聴こえるのですが、話すひとの心は聞こえてこないのです。』

話す人の心が聞こえてこないプレゼンや講演、発表、投稿・・・・

思わず、自分を顧みました。

そうはならないように。

心がちゃんと伝わるように。

  

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男性の左手の薬指

男性の左手の薬指ばかり見てたときがあった。

リングが光っていると、

「ああ、この人には守るべき人がいるんだなあ」

ってロマンティックな気持ちになってた。

しばらくすると、

指輪をしていなくても結婚している人がいることを知った。

もっと時が経つと、

指輪をしてても、別の人を愛してる人がいるのを知った。

目に見えるもので判断できることもあるけれど、

目に見えるものだけで判断できないこともある。

見えないところに真実があったりする。

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