2017年7月5日 川口市主催 クリーン推進員感謝状贈呈式及び委嘱書交付式での800名への講演「賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか」

2017年7月5日、川口市主催、川口市クリーン推進員 感謝状贈呈式及び委嘱書交付式が開催されました(於:川口総合文化センターリリア 音楽ホール)。

こちらの式典の第二部で「賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか」と題して、1時間の講演でお話しました。

会場にいらっしゃったのは800名弱(欠席者が何名かわからないのですが)。

この会場は、コンサートなどがおこなわれる会場で、私もコンサートを聴きにいったことがあります。

まさか、こんな会場で講演する機会を頂けるとは、、お声がけいただいたみなさまに感謝いたします。

今日のお話のメインは、「川口市、ぜひ、人口50万人以上の区分で、ごみの少ないランキング全国1位をねらおうよ」ということでした。

環境省が発表した最新のデータによれば、人口50万人以上では、下記の順位となっています。

1、八王子市 815.3g/ 人日

2、松山市 817.5g/ 人日

3、広島市 853.6g/ 人日

4、横浜市 866.4g/ 人日

5、川口市 867.3g/ 人日

川口市は、人口50万人以上の区分の中で、全国で少ないランキングの5位に位置しています。

環境省資料(p22)

このランキングは、家庭ゴミと事業系ゴミを足した値。

一位の八王子市は、広報誌で「食品ロス」特集記事を組むなど、積極的に廃棄物削減に取り組んでいます。

松山市は、ここ9年連続で全国最小だったのですが、今回、最新の値では、八王子がトップとなりました。

その差、なんと、2g。

1円玉2枚分です。。。

10年連続を目指していた松山市は、新たにプロジェクトを立ち上げました。

愛媛県松山市 ごみ減量(リデュースNo.1 アゲイン プロジェクト)

私は、この講演にそなえて、家庭ゴミを乾燥させる機械を購入しました。川口市の助成を申請し、認可されれば助成金を受け取ることができる、というものです。川口市内の事業者からの購入であれば24,000円、市外であれば20,000円。

20回近くのデータをとった結果、平均して65%の減少率、250gを削減できました。

今日、出席してくださった方々全員が結束し、すこしずつでもできるこをやれば、ごみはきっと少なくなります。そうすれば、限られた市の財源を、たとえば福祉や教育などにも活用していくことができます。

今日の講演に備え、紀伊國屋書店そごう川口店は、拙著『賞味期限のウソ』を平積みしてくださいました。

買っていただけるかしら・・・

数百人が聴いてくださったのに、1冊も売れていなかったらショック・・・

買っていただけますよう、祈ります。

聴いてくださったみなさま、川口市の主催のみなさま、取材してくださったみなさま、ありがとうございました。




2017.7.5 平成29年度 川口市クリーン推進員感謝状贈呈式及び委嘱状交付式で800名に講演

今から800名の方々に講演します。


平成29年度 川口市クリーン推進員感謝状贈呈式及び委嘱状交付式。JR川口駅西口、リリア川口総合センターの音楽ホールです。

川口市のクリーン推進員とは、平成7年に始まった、廃棄物削減のための制度です。

2年間の任期で交代し、今日が新旧入れ替わりの日です。
聴いている方に伝わるよう、そして廃棄物削減の結果が出せるよう、尽力します。Give a presentation on food waste to 800 persons

2017年7月1日発売 『販促会議』8月号(宣伝会議)p64〜67で「食品ロス問題を考える」取材記事掲載

2017年7月1日発売の月刊誌『販促会議』8月号(宣伝会議発行)p64〜67で、特別レポート『日本は「もったいない」大国か 「食品ロス」問題を考える』と題して、取材記事を載せて頂きました。

記事が掲載されているのは、p64から67にかけての4ページです。

今年の2月にイギリス・フランスへ視察へ行きましたので、そのときの写真もまじえて、記事を作って頂きました。

2050年には世界人口が98億人に達すると推察されています(国連の世界人口推計による)。

その中で、持続可能な社会を創るには、食品ロスを減らすのが一つの具体策です。

これまでの「大量生産・大量消費・大量廃棄」という前提をくつがえしていく必要があると考えています。

取材をして頂いた時期は、ちょうど、私のほうも、取材をする側で、講演や出張なども詰まっていたため、出発前の羽田空港で取材を受ける・・・といった形でした。

鈴木洋平さんに取材して頂きました。鈴木さん、ありがとうございました。

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二日間で6つの予定終了

2日間で6つの予定を終えました。取材3件、撮影1件、打合せ1件、京都府立大学「食品ビジネス論」の講義。民間企業、大学、議員、自治体、NPOなど、貴重な時間を頂いたみなさまに感謝。人の時間は、その人の命そのものです。その人の限りある持ち時間は、砂時計の砂のように減っていく。それを奪っている(分けて頂いている)という気持ちを、どんな仕事でも持っていたいと思います。Business trip to Kyoto

2017.6.30付 Yahoo!ニュース『投稿写真で話題に 「シャリ食べ残し」のなぜ』へのコメント

Yahoo!ニュースに回転寿司でのシャリ食べ残しの記事が出ていましたので、コメントを書きました。

投稿写真で話題に「シャリ食べ残し」のナゼ

<私からのコメント>
シャリを残す人が増えたのは、糖質制限ダイエットが背景にあると思われる。糖質制限は糖尿病や血糖値の高い人には良いが、全ての人に向くダイエット法ではない。2013年3月18日付で日本糖尿病学会は「炭水化物のみを極端に制限して減量を図ることは現時点では勧められない」と警鐘を鳴らしている。シャリ1個30kcal前後なのに対し、脂身の多いトロであればネタだけで50kcalを超える。客側は、シャリを残すくらいなら注文する個数を減らしてはどうか。一方、回転寿司店の一部は、決められた回転数を超えると寿司を全て廃棄している。もったいない。今年5月10日付の朝日新聞は、回転寿司チェーンの元気寿司が「廻さない」店を全国86店舗に増やしたことを報じている。客から注文を受けて作る方式に変え、売上が1.5倍に伸び、ロスも減ったという。客はシャリを残さず、店も回転後に廃棄するのをやめ、双方で食品ロスを減らしていきたい。