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平成27年度 埼玉県高等学校給食研究会 栄養職員対象講演会「食品ロスの現状と食品ロスを減らすためにできること」

投稿日時: 2015-07-29 投稿者: iderumi
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平成27年度 埼玉県高等学校給食研究会栄養職員対象講演会で「食品ロスの現状と食品ロスを減らすためにできること」について、埼玉県内の高等学校の校長先生、副校長先生、栄養職員の方々へ講演しました。3分の1ルールによって販売できなくなった「ヌテラ」も、その背景をご説明し、パンフレットとともに、希望する教員の方にご提供しました。

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印象に残ったのは、私の経歴のネガティブな部分(過去にうつ状態になったことがある、大学院受験失敗など)をさらけ出していることを、司会進行役の先生が評価してくださったことです。普通だったら隠して人には見せない部分を見せていることを「飾らない」「本音の話が聴ける」といったようにポジティブにとらえてくださいました。自分としても、自らの挫折や紆余曲折を、次世代の参考につなげたいと考えています。

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かつて100名の小学生対象に食事調査をおこなったとき、一日の食事で最もエネルギーを摂取しているのが「学校給食」からで、全体の35%を占めていました。夏休みに入ると学校給食は途絶えます。一日一回、学校給食からしかエネルギーをとれない子どももいるので、とても心配です。

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2011年3月11日の東日本大震災の翌年、放射性物質の影響で福島県産の食品が食べられなくなった福島県伊達市の子どもたちへ向けて、桃の缶詰を提供しました。学校給食は一食250円など、予算が限られているので、遠方から食料品を運べば運ぶほどコストがかさみます。福島県の名産である桃が食べられないため、米国産の桃缶を提供するという、なんともいえない現状。福島県伊達市の学校給食センターへ桃缶7,000缶を提供し、フルーツ杏仁豆腐を食べてもらうことができました。

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「食品ロス」は、どうしても地味なテーマなので注目されづらいですが、2050年までに世界人口が90億人を超える現状で、食べ物が足りなくなることは必至。ロスを減らすことが一人ひとりにとっての急務です。学校の給食現場の方にこの問題を知って頂けたことを有難く思います。ありがとうございました。(於:埼玉県学校給食会 埼玉県北本市朝日2-288)




カテゴリー: ソーシャルビジネス Social Business、講演 Lecture、震災支援、食 Food | コメントを残す

埼玉県川口市で「まだ食べられる食品ロス」を活用!

投稿日時: 2015-07-02 投稿者: iderumi
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【まだ食べられる食品ロスを活用!】Deliver food loss ( bread and chocolate spread ) to those in need まだ充分食べられるのに様々な事情で棄てられてしまう食品ロスを、埼玉県川口市で初めて、受け手に繋いで活用することができました!

川口のパン屋さん、坂巻達也(坂巻さん)のところで発生するパンの耳をお預かりし、坂巻さんの義理の娘さん、Gizem O Nigiri(ギーちゃん)と一緒に配りました。

食品メーカーの方からお預かりしたイタリア発祥の食品、ヌテラ(パンなどに塗るヘーゼルナッツ&ココアのチョコレートスプレッド)も、パンとセットにしました。

喜んで受け取って頂いて良かったです。

”もったいない” を活かすことができて、気持ちがスッキリ、晴れやかです!みなさん、ありがとうございました!以上

【食品業界の裏側を知りたい方へ】
私も働いていた食品メーカーの人たちは、食品業界の「3分の1ルール」に苦慮しています。賞味期限が3分の2以上残っていないと、小売店から納品を拒否されることが多くあります。そうなると、売ることができなくなり、廃棄せざるを得なくなります。今回お配りした「ヌテラ」も、賞味期限は今年の11月まであるにも関わらず、納品ができなくなり、やむなく配布せざるを得なくなったものです。メーカーの多くは廃棄せざるを得ませんが、日本フェレロの丹羽さんの努力で、最後まで食品として食べてもらいたいという意向で活かされることができました。メーカーの人で、棄てるために食べ物作る人なんてほとんどいないと思います。みんな、心の中では「もったいない」と思ってるし、食べてもらいたい、と思っています。大人の事情により、メーカー自身が声をあげられない場合が多いのですが。

また、食品業界には「欠品ペナルティ」もあります。メーカーが納品できない「欠品」を起こすと、店舗ごとにペナルティ(罰金)を課せられるというものです。メーカーにとっては、ペナルティによるコスト増に加え、競合メーカーに販売チャンスを奪われるという二重苦となります。だから、欠品するくらいなら多目に製造するわけです。日本に何万とある製造業が多目に製造すれば、どういう結果になるかはおのずと察しがつきます。

と書くと、小売を批判しているように見えるかもしれませんが、確かにヒエラルキー(食品業界内の上下関係)は存在します。メーカーは、小売店に売って頂かないと商売にならないし、小売店はbuying powerを持っている存在だからです。でも、食品ロス問題を熱心に考えている小売業の方はたくさんいらっしゃいます。企業によるし、人によるのはメーカーも同じです。どんな人もどんな組織も、そこで働く人の気持ちによって、姿勢・行動は違ってきます。

国は、農林水産省はじめ6府省庁が連携し、食品ロス削減国民運動を進めています。また2012年10月から食品関連企業(製造・卸・小売)が組織横断的にワーキンググループを組んで農林水産省・流通経済研究所と取り組んできています。

10月31日までイタリア・ミラノで開催されているミラノ万博の日本館でも、食品ロスに関する展示があります。
http://www.expo2015.jp/en/foodculture/c_block/16/01/

農林水産省 食品ロス削減国民運動
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kankyoi/131025_1.html

消費者庁 食べ物の無駄をなくそうプロジェクト
http://www.caa.go.jp/adjustments/index_9.html

Food that could be eaten but is thrown away because it goes unsold, is nonstandard or goes uneaten is referred to as “food loss.” In Japan, food loss reaches as much as 5 million to 8 million tons of food per year. To improve this state of affairs, the Japanese government has developed the No-Foodloss Project, which in an attempt to get people to raise their consciousness and change their actions, supports model food loss reduction measures at every stage of food loss from production to consumption, with “Let’s take back waste!” as its slogan.
One such measure is reconsidering commercial practices like the so-called “one-third rule” in food distribution. Under the one-third rule, retail shops set delivery deadlines to one-third the time between production and the best-by date. For example, if the best-by period were six months, manufacturers and wholesalers would require that delivery happen within two months of production or they would return the product. Also, retail shops remove processed products after two-thirds of the best-by period has expired. Much of the processed food returned or removed in this way is discarded. To reconsider this kind of commercial practice, in October 2012, nine manufacturers, three wholesalers and four retailers joined forces to launch the Commercial Practice Examination Working Group to Reduce Food Loss. Regarding commercial practices that can cause food loss, they talk about the overall food chain and share information about actual conditions and problems with the aim of finding solutions.
And to reduce food loss in the food service industry, the government is supporting a “Clean Your Plate Movement” to avoid the waste of leftover food by popularizing such measures among restaurants as half-portion and small portion menu items, as well as takeout items. It also supports the popularization of doggy bags that allow customers to take leftovers home with them.
Its varied activities also include supporting the “Food Bank Movement,” in which food products nearing their expiration dates and nonstandard items are accepted from companies and donated to charitable organizations.
Sources: Food Industry Affairs Bureau, Biomass Policy Division; Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
http://www.expo2015.jp/en/foodculture/c_block/16/01/

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カテゴリー: ソーシャルビジネス Social Business、食 Food | コメントを残す

「スイカの女」年800万トン、もったいない 食品ロス

投稿日時: 2015-06-20 投稿者: iderumi
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ちょうど一年前の7月12日。
新聞の朝刊を開いた私は目を見張った。
そこにはでっかいスイカを抱え、大口開いて高笑いする女がいた。
私じゃないか。

身に覚えはあった。
前の日、広報を務めていたフードバンク宛に食品ロスの取材があった。
翌日には記事にしたいと言う。
広報10年以上もやっていれば、
メディアの習性はなんとなくわかってくる。
「今日の夕方、流したいんです」
「お忙しいところ、ほんとすいません」
(すまないなんてちょっとしか思ってないだろ)
と心の中で悪態をつく。
そうは言いながら、できるだけ応えてあげたい。
広報として、せっかくのメディア露出のチャンスも掴み取りたい。

この日も、フードバンクに届いている食品を「何か見せてください」と、駆けつけたカメラマンに言われた。
倉庫、冷蔵庫、一通り説明した。
冷蔵庫にスイカがあった。
これを出して、両手で抱えて見せた。
これが過ちだった。
まさかあんなふうに載るなんて。
人生の汚点だ。

電話とメールでやりとりした記者の方に御礼のメールを出した。
返信には、取材に協力した御礼とともに
「すいかをお持ちの写真、社内で激賞でした」
とあった。
うそやろ。
「大変なお仕事を笑顔でこなされている井出さんに、あらためて敬意を表します」

世の中って、面白い。
「バッチリ決まってるだろ」と自画自賛した写真が、人から見たら、鼻持ちならないものだったりする。
逆に「こんなん、一生の恥やわ」と思った写真が、まわりの人に親しみをもたらしたりする。

昨晩、ある方が主催して下さった7人の会に参加した。
一番乗りして、次に来た方と名刺交換した。
あっ!
すぐに思い出した。
あの記事を取材してくださった方だ。
たくさんの取材を受けてきて、印象に残る記者の方がいる。
そんなお一人だった。
取材は電話とメールだったので、まさに初対面。
「あ、すいかの方ですね」
「すいかの人」って初めて言われた。
「○○の人」と評されるとき、それが集約されればされるほど、エッジが立っているのだろう。
でも、「○○」がバラエティに富んでいるのも、また、いい人生なのかもしれない。

(新聞は東京新聞 2014年7月12日付 27面、担当してくださった記者は
篠ケ瀬 祐司さんです。ご快諾をいただいて、新聞の名前と記者のお名前を公開させていただきます。篠ケ瀬さん、ありがとうございました!)
I appeared on Tokyo Newspaper issued on July 12th, 2014 – as a PR person of a food bank in Tokyo
Last night attended a drinking party and met a journalist who was in charge of this issue – “Food Loss in JAPAN – 5 to 8 million tons per year ”

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茨城県庁で100名の方へ「食品ロスの現状と私たちにできること」の講演

投稿日時: 2015-05-27 投稿者: iderumi
返信

今週4つめの講演。
(兵庫、大阪、東京・神谷町、茨城)

茨城県水戸市の茨城県庁三の丸庁舎で、100名の方に、「食品ロスの現状と私たちにできること」の講演をしました。2013年5月にも呼ばれたのですが、2年ぶりにリピートして頂きました。

朝早くから、岡崎芳彦さんご夫妻が聴講に来てくださいました。その後、ご一緒に茨城名物のお昼をいただいて、岡崎さんのオフィスにもお邪魔させて頂きました。3.11以降の支援活動のお話が共有でき、また食べ物に関するお話、茨城県のお話などができて、とても嬉しかったです。

また、茨城県同士で繋がっていただきたく、フードバンク茨城さんを訪問し、定期的に食料支援をしている岡崎さんをご紹介させて頂きました。また食品の調査もさせて頂きました。

4月から5月にかけて、沖縄・静岡・名古屋・兵庫・大阪・茨城のフードバンクを(講演の後に)訪問させて頂きました。今回、茨城県のフードバンクで初めて目にした食品がありました。

あらためて、フードバンクは全国一律ではなく、地域によって集まってくる食品の種類や量が異なるので、地域性を活かした活動であるべきだと感じました。岡崎さんご夫妻、フードバンク茨城さん、講演の主催者の皆さん、ありがとうございました。

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25日(月)13時より兵庫県庁で「食品ロス」講演をおこないます。

投稿日時: 2015-05-22 投稿者: iderumi
返信

2015年5月25日(月)13時より、兵庫県庁で食品ロスの講演をおこないます。

当日は、家庭であまっている食べ物を参加者の方に持ち寄っていただき、それらを生活困窮者や福祉施設の方にお役にたてる「フードドライブ」をおこないます。フードバンク関西さんにいらして頂きます。

詳細はこちらをどうぞ。

http://web.pref.hyogo.jp/press/20150514_dc7083b0d459e5c849257e4500060ffa.html

あすの兵庫を創る生活運動協議会では、人間性豊かなくらしと安全で安心して暮らせる住みよい地域社会づくりを推進するため、兵庫県内の生活学校や生活会議等を対象とした研究集会を下記のとおり開催し、活動のステップアップを図ります。

1 開催日時 平成27年5月25日(月曜日)13時00分~14時30分

2 開催場所 兵庫県立男女共同参画センター セミナー室
         (神戸市中央区東川崎町1-1-3 神戸クリスタルタワー7階)
3 内容    ①講演:「食品ロス問題とフードバンクの取組み」

              講師 井出 留美(株式会社office3.11代表取締役)

          ②事例発表:認定特定非営利活動法人フードバンク関西

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