阪神・淡路大震災の日に

ライオン(株)研究所に勤めていたとき、同期5人で業務研究コンテストに応募することになりました。テーマは『介護用品の開発』。調査のため、東京・飯田橋のセントラルプラザを訪問したとき目にしたのが「夏!体験ボランティア」というポスターでした。見た瞬間「これやりたい!」と言ったら、「せっかくなら5人でやろうよ」となり、それぞれ別々の病院や特別老人ホームで介護ボランティアをしました。結果、「自分たちで取り組んだ」ことが認められて準優勝。ボランティアを機に「社会の役に立ちたい」と思い、会社を辞めて青年海外協力隊に参加するきっかけになりました。

1月17日、阪神淡路大震災が起こったのは、青年海外協力隊の派遣中でした。現地の新聞が伝えるのは “日本に住むフィリピン人” のことが多く、”フィリピンに住む日本人” である私が知りたい情報はありませんでした。メディアが伝えるのは、伝える人の ”フィルター” を通って出てきたもので、事実100%ではないことを理解しました。

私のキャリアを創るきっかけになった、東京・飯田橋のセントラルプラザで、今日これから食品ロスの講演です。100人近くが応募して下さったそうです。原点に戻ってきた気持ちです。

同じものを見て伝えても、伝える人のフィルターによって、まったく違うものになります。

自分は何を伝えられるか。

6,432人が亡くなった、阪神淡路大震災。

生きたくても生きられなかった命を思い、真摯に、自分のフィルターを磨く努力を続けていきたいと思います。

http://kurashifesta-tokyo.org/2016/sns/twitter.html

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2016年11月1日発売、月刊誌『広報会議』12月号、「社会に広がるPRの力」で3ページ特集して頂きました。

宣伝会議発行の月刊誌『広報会議』12月号の『社会に広がるPRの力』特集で3ページ載せて頂きました。

企業(日本ケロッグ)の広報室長、誕生日(3.11)の震災支援を機に退職し、セカンドハーベスト・ジャパンの広報、そして今に至るまでの広報ストーリーを取材していただきました。

企業や大学、NPOの広報の方にご覧頂ければ嬉しいです。

もちろん、広報を目指す方々や、経営者の方、起業をめざす方にもお目通しいただければ幸いです。

「広報会議」のみなさま、このたびは、取材・掲載していただき、ありがとうございました。

http://www.sendenkaigi.com/books/kouhoukaigi/

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石巻専修大学 理工学部 食環境学科で「フードスペシャリスト論」15コマ集中講義

3.11の翌月からずーっとやり取りしている石巻在住の女性と食事をしました。お元気そうで、安心しました。

あのとき自宅避難の人は、避難所まで行かないと食料がもらえなかった。勤務先の支援食料をトラックに積んで持ってきたものの、犬と一緒に個人宅で避難してて車もなかった彼女に食べ物が渡せなかったため、後日改めて持ってきたのが始まりです。

今週は石巻専修大学理工学部食環境学科で「フードスペシャリスト論」15コマの集中講義をしています。

石巻には、埼玉県川口市で作られた、東京オリンピックの聖火台があります。

管理職を辞めるきっかけになった石巻に来るたび、初心を思い起こします。lecture at Ishinomaki Senshu University

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弱者と効率

母の兄(伯父)の葉山の家へ、母と弟と3人で。逗子駅から伯父と従兄に車で送ってもらう途中、母が気持ちが悪くなってしまう。ゆっくり運転してもらったり、途中で止まったり、降りて歩いたり、背中をさすったり。具合が良くなったからよかったけど、到着までかなり時間がかかってしまった。

弱い人に寄り添おうとすると、時間や手間がかかる。だから効率は悪い。でも、生きていれば、誰もが弱い立場になる可能性はある。

効率を重視すると、弱者を切り捨てるしかない。弱者を切り捨てるには非情になるしかない。機械ではなく人間として生まれたのに、人間らしい感情を切り捨てる。そこまでして求める「効率」って、いったい何なのだろう。

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