本日2016年9月21日から27日まで、松坂屋上野店で、恒例の「食品もったいないセール」が開催されます。
賞味期限接近などの理由で、普通の流通ルートでは販売できなくなったものを集めて安価に販売するものです。
約3,500種類、20万点の食品が集まるとのこと。
いつも、テレビの食品ロス特集のたびに、ここでの販売光景が映ります。
そのたびに、「カニ缶や調味料をあんなにかご一杯に詰めて、本当にこの家では使い切れるのだろうか?」と思います。
買いに来ている方で多く見られるのは、高齢の女性です。
余っている場所が、企業から家庭に変わるだけなんじゃないだろうか?とも思います。
松坂屋上野店の取り組みは、食品ロス問題が注目される以前から始まっており、その取り組みは評価しています。
ただ、報道するメディアには、もう少し冷静に「何が優先なのか」を考えていただきたいと願っています。
環境の「3R」の原則に照らし合わせれば、「Reduce(廃棄物の発生抑制)」が優先順位の第一位です。
作り過ぎない、売り過ぎない、買い過ぎない。
その次が「Reuse(再利用)」で、最後が「Recycle(リサイクル)」です。
ここ数年のメディアの報道は、明らかに2番目と3番目に偏っています。
なぜなら、そのほうが「絵になるから」です。
メディアの報道が、映像として絵になりやすいReuse(フードバンク、フードドライブ、安価での安売り)や、Recycle(リサイクル)に偏るのは理解します。
そのときに、「Reduceが優先順位最も高い」ということも、報道では強調してほしい。
そう願っています。
http://www.sankei.com/economy/news/160914/prl1609140290-n1.html
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