毎日新聞社が、自治体が管理している災害備蓄食料のアンケート調査をおこなった。
対象は、全国47都道府県と20政令都市。
備蓄をおこなっている62自治体のうち、3割近くにあたる17の自治体が、賞味期限間近の備蓄食品を廃棄処分していたことがわかったとのこと。
過去5年間における廃棄量は、すべての備蓄食料の4分の1、およそ176万3600食にものぼるという。
以下、毎日新聞社の調査結果。
災害備蓄食料を廃棄していた自治体(単位・食)
東京都 88万6000 神奈川県川崎市 18万5550
滋賀県 12万9890 神奈川県相模原市 14万8000
京都府 8万5500 大阪府大阪市 11万
福井県 6万2100 大阪府堺市 1万9230
山形県 6万 650 熊本県熊本市 1万5864
奈良県 2万3744 新潟県新潟市 1万4500
群馬県 7100 埼玉県さいたま市 粉ミルク 1000缶
石川県 6350
広島県 5760
福島県 3400
以上
京都市は、全国で初めて、数値目標を立てて食品ロス(およびごみ量)の削減に取組み、結果も出している。
平成12年には10万トン近くあった食品ロスが、現在、6.7万トン。将来的には5万トンまで下げるという。
また、東京都も、積極的にシンポジウムや講演、スーパーでの賞味期限接近食品の値下げ販売プロジェクトなどに取り組んでいる。
しかし、東京都も京都府も、備蓄食料廃棄という結果が明らかになった。
今後は、これを活かす方向で進めていってほしい。
たとえば、フードバンクへの寄付。
たとえば、職員への配布。
たとえば福祉施設への寄付(生活困窮者支援施設など)。
児童養護施設や母子支援施設では、(施設によるが)食事が3食提供される場合がある。
その場合、カンパンや栄養補助食品を配られても、あまり役に立たないかもしれない。
どちらかというと、単独で生活している生活困窮者に配布したほうが、備蓄食品は喜ばれると思う(セカンドハーベスト・ジャパンでの3年間の広報の経験から)。
http://mainichi.jp/articles/20160325/k00/00m/040/137000c
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