今日は母の誕生日。
昨日、大学の先輩方と食事しました。最初の会社の直属上司が、同じ女子大の7年上の先輩。Facebook友達で、今でこそ仕事を頼んで下さいますが、当時「仕事の場で泣くんじゃない!」と叱られたことを思い出しました。その後、私は退職して青年海外協力隊へ。
帰国後、食品メーカーへの入社が決まり、20歳以上先輩の女性上司のことをよく聞かれました。厳しい指導で知られていたからです。その室長と私の2人で広報と栄養業務とお客様対応と社会貢献の業務を担当(外資ならではの多さ)。お客様対応は、否定的な感情をぶつけてくるお客様が多いので「自分の感情はフラットに保ちなさい」と指導されました。退職して独立後、ご報告と御礼のお手紙を添えて著書をご自宅にお送りしました(著書に女性上司のことが書いてあります)。
二人の直属上司が女性であったこと、職場での感情コントロールも含めて厳しく躾けて頂いたのはよかったです。個人的な経験に過ぎませんが、男性上司の方が女性に甘いような気がしています。遠慮して踏み込まないというか。女性は女性の弱さも強さも知っている。
東大の祝辞で上野千鶴子さんが「フェミニズムは弱者が弱者のままでいられる思想だ」とお話ししていました。周りの人の、弱さや至らなさを受け入れてあげるということ。弱い人へのいたわりや寛容さが感じられて、とてもいいお話です。平田オリザさんも同じ趣旨のことを著書(『わかりあえないことから』)で大学生に向けて書いておられました。→
『世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと……たちがいます。(中略)あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶(おとし)めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。』
https://digital.asahi.com/articles/ASM4D4JTHM4DULBJ00G.html?iref=comtop_8_08