フードバンク活動は、1967年、米国で始まった。米国・シカゴにあるGFN( Global Food Bank Network)の公式サイトによれば、2014年現在、フードバンク活動は世界36カ国以上に拡がっている。
日本では、2000年にセカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)が始めた。日本全国では、北海道から沖縄まで、40数カ所のフードバンク団体がある。詳しくは、農林水産省のホームページや消費者庁のホームページ、埼玉県庁のホームページなどに、各フードバンク団体の説明やリンクが掲載されている。
2HJがおこなっているフードバンクの流れとしては、次のような形である。
1、まず、食品を預けたいという事業者と、フードバンク団体とが、合意書(契約書)を締結する。なぜなら、事業者が第三者に食品を預けるとなると、転売されるリスクや賞味期限内に使用しない可能性、食品事故の可能性など、懸念される事項が複数ある。そこで、これらについての取り決めを、口頭ではなく、文書の形で約束しあう。
2、合意書が締結されてから、食品を受け取る。
3、受け取った食品を、使用者に渡す。車輛を使ってフードバンク団体が福祉施設に運ぶ場合、施設がフードバンク団体まで取りに来る場合、あるいは食品の量が多い場合、食品企業の持つ物流ルートや契約している運送企業を活用して直接、食品を受け取る複数の箇所まで運ぶ場合など、ケースバイケースである。したがって、運送コストについては、食品を預ける事業者側で負担する場合と、フードバンク団体あるいは施設側で負担する場合とがある。
4、受け取った施設あるいは個人が食事に活用する。