飲料メーカーやスーパーなどでつくる日本TCGFが、2014年6月3日、缶コーヒーやお茶などの清涼飲料水の「賞味期限」が1年以上の場合、これまでは「年月日」表示をしていたのを「年月」に変える、と発表したそうです。
(朝日新聞 2014.6.4付 8面より)
たとえば賞味期限が「2014年6月4日」の場合、「2014年5月」とし、月末の場合はその月を期限とするそうです。
2014年6月に製造する商品から順次、切り替えていくとのこと。
ということは、前倒しということか・・・つまり、これまでだったら6月4日まで販売できた商品が、5月と表示されれば、6月1-4日の4日間分はロスになってしまう、ということですね。
賞味期限は、おいしく食べたり飲んだりできる期限であり、過ぎたらすぐに食べないほうがいい、という「消費期限」とは異なります。
農林水産省のjAS法では、賞味期限が3ヶ月を超える商品については「年月」表示でよい、と定めてはいますが、多くの企業が日付まで表示しています。
これまでは、期限表示が年月日だったので、日付順に細かく商品を出荷したり、店頭に並べたりしてきたそうです。
年月表示にすることにより、環境に配慮してトラックの配送回数を減らしたり、店頭での手間を省いたりできるとのこと。
トレーサビリティの観点から、また危機管理の観点から、食品メーカーは、製造日までも、時間や工場のラインまでも把握しておかなければならないということがあり、日付まで表示しているのだと思いますが、
数字での標記は年月表示にし、日付に関しては、社員や関係者だけがわかる表示(アルファベットや暗号など)にすればいかがでしょうか。私の前職ではそうしていました。