今回、味の素さんと大塚製薬さんの工場・研究所を訪問させて頂き、感じたことがあった。
「誤解を理解に変える」
自分ももと食品メーカー勤務として、味の素さんは販売元としてお世話になっていたし、大塚製薬さんは諦めずにねばる姿勢を尊敬していた。
ただ、社会は理解者ばかりではない。
味の素は、誤解を受けるシーンもこれまでにあった。
見学させて頂いて感じたのは、「味の素は、砂糖を発酵させてつくっている」など、素材の良さにフォーカスしたプレゼンテーションを意識しておこなっているということだった。
大塚製薬さんの場合は、輸液事業から「ポカリスエット」を生み出すわけだが、発売当初は「なんだこれは」という声もあった。これまでの市場に存在しないものだったからだ。
それが、いまや発売して何十年と経ち、健康なときだけでなく、スポーツの際、病気の際、人々に受け入れられてきている。
カロリーメイトしかり。
ちょっとやそっとじゃあきらめない。
この粘り強さが素晴らしい。
「誤解」
というと語弊があるかもしれないが、
理解されない状態から、理解してもらえる状態になるのには、時間がかかる、努力も要る。
それを、大企業が、地道におこなっているという事実。
いや、地道におこなってきたからこそ、ここまで大きくなったのだろう。
組織だけでなく、人も同じではないだろうか。
「誤解を理解に変える努力」を、自分はしているだろうか、し続けているだろうか。