あけましておめでとうございます。おかげさまで2017年末に結婚20周年を迎えました。家族は個の集まりで自分の所有物ではないですし、プライベートを公開するのを好まない相手の意思を尊重し、普段は一切話しません。今後も話さないでしょう。が、20年の節目ですので、20代の頃から私たちとずっと繋がってくださっている方々へ、ご報告と感謝の気持ちを伝えたいと思います。
社会人になってから大学院に10年通い(うち3年は英語論文執筆指導を毎月受ける、今月も)、独立して今春で7期目を迎えることができるのも、いろんな形で支えて頂いている方のおかげです。
振り返れば帰国後のあの頃は、任期も全うできず、挫折感満載。仕事も無く、痩せ細り、文章もひと文字すら書けない、この先、就職できるかわからない、望みのないどん底でした。一年がかりでなんとか食品企業に再就職し、入籍。どん底でも、前と同じように接してくれたからこそ、人生のパートナーになれたのだと思います。数年後、さっそうと世界旅行へ旅立ってしまった配偶者(別名:電波少年)の代わりの大黒柱となり、と同時に人妻女子大生(名付け親:元同僚)となり、帰国後に再就職した配偶者の単身赴任先の奈良に毎週末通う通い妻(奈良フリーク)となりました。社会人になってから大学院に10年通い(うち3年は英語論文執筆指導を毎月受ける、今月も)、独立して今春で7期目を迎えることができるのも、いろんな形で支えて頂いている方のおかげです。ありがとうございます。
2017年は、義父母の住む長野県から5回の講演依頼を頂きました。うち1回は、義父母が住む市が主催の講演でした。家族や親戚や知り合いに声をかけてくださり、150人もの方が集まり、著書もたくさん売って頂きました。結婚前から一人で家に行き、村(当時)のカラオケ大会に出て特別賞を取り「あれは誰だい」と村じゅうの話題(笑い者)になり、家にお邪魔してはチャンポンで酒を飲み、音を立てて床に崩れ落ち、お盆に天ぷらを2時間揚げ続けてはぶっ倒れ・・・どんなぶざまな姿でも温かく受け容れてくれて、どんな仕事に就いても全力で応援してくれる義父母は、私にとって、世界一の家族です。
配偶者を突然亡くす母を10代のとき目の当たりにしてから「自分も家族もいつ亡くなるかわからない」という恐怖心がどうしても拭えません。発信や投稿は、私にとって ”遺書” です。ささやかでも、誰かの心に変革をもたらすことができれば意味があると考えています。そして、小さな個の変化が、やがては社会の変革にじわりと繋がることを願っています。ただでさえ出張が多いですし、終活を考えているので(早いと言われるが本人は真剣)、平日夜や土日はできるだけ一緒に過ごしたいと思っており、せっかくお誘い頂いても不義理をするかもしれませんが、どうかお許しください。
生きていてくれるだけでありがたい。
この世界が有限だと知っているからなおさら愛おしい。
20年間ありがとう。
(写真は世界的なドキュメンタリー写真家ユージン・スミスの代表作「楽園への歩み」。2018年1月28日まで東京都写真美術館で展示会開催中。この写真は撮影可です)Photo: W. Eugene Smith: A Life in Photography at Tokyo Photography Art Museum
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