自分の内側から湧き出るものに従って生きる

テレビ東京が特集した選挙の開票速報で、池上彰さんの斬り込みぶりが話題になっています。

1950年生まれの池上さん。

数年前、還暦を迎えられた前後から、わかりやすいニュース解説が話題になり、引っ張りだこになりました。

どのようなキャリアをお持ちの方なのだろう。

NHKのご出身ということは伺っていましたが、あらためて調べてみました。

小学生の頃に、地方新聞記者の働く姿を描いた書籍を読み、地方の新聞記者に憧れたそう。

その後、高校時代に、暴力団と対決する記者を描いたテレビドラマを見たことも、記者への道につながったとのこと。

そして、大学時代、自分自身が目の当たりにした学園紛争と、報道される学園紛争の内容とが乖離していることに違和感を覚え、

「正しい報道をしよう」

と思って、マスコミの道へ進むことを決意されたそうです。

NHKに入社される方の中には「有名だから」「安定してるから」「とりあえず」といった理由の方もいらっしゃるでしょう。

池上さんは、「正しい報道がしたい」という信念に基づいて入社され、報道の道を歩んでこられました。

難しく思われる社会の出来事を、なるべくわかりやすく噛み砕く、というスタンスを持って、これまでも仕事をして来られたそうです。

60歳になって花開くということは、これまでの積み重ねがあったことはもちろん、

「正しい報道がしたい」

という、自分の内側から湧き出てきた素直で自然な感情に基づいて仕事に取り組んでおられることが、今の池上彰さんの活躍に貢献しているのだろうと思った次第です。

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