日清カップラーメンの愛用者の男性が「今回の(中止の)お金、誰が出すんだろう?」って書いているのを目にしました。
広告出稿主か広告代理店かという意味で書いているのかもしれませんが、元をただせば「カップラーメンを買っているあなた」が出しているんですよね。
日清食品さんは、1999年、両足を縛られた豚が連れられるコマーシャルにクレームが来て放映中止にしています。
2010年にはラ王のCM撮影で長野県槍ヶ岳の登山客を阻んだことで放映中止。
2011年には少年に銃を持たせたCMに批判が来て放映中止。
2014年には児童養護施設を舞台にしたテレビドラマへの出稿を中止。
そして2016年も中止。
これらの制作費をもともと誰が出したかといえば、この会社の商品を買っている消費者です。
きのう、ある方に、海外のある国では、買うことが投票とみなされていると伺いました。
昨年、消費者庁の方と食品ロスの講演をしたとき、消費者庁の方が同じことをおっしゃっていました。
なるほどと共感し、3月の参議院議員の方との講演では「買うとは投票することです」「スーパーやコンビニでは、自覚を持ち選んで商品を買ってほしい」と伝えてきました。
たとえ100円レベルで買うことのできる食品であっても、消費者が「この会社を支持する」「この商品を応援する」という気持ちで選んで買って欲しい。そうすれば、廃棄カツのときのような会社や商品は廃れていくはずです。
すでに認知度が充分高い商品にも関わらず、毎年TVCFに巨額の投資をする余裕があるなら、むしろ、食べる人(消費者)の健康を高めることに投資して欲しい、と願います。
(企業のスローガンは「いつだってハングリーに追求していく」だそうです)
https://www.nissin.com/jp/about/nissinfoods/slogan/
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