きのうの投稿は、たくさんの方に読んでいただき、ありがとうございました。食品ロス削減のための具体策として、「賞味期限を延ばす(賞味期限延長)」や、「年月日表示→年月表示へ変更する」などがあります。後者に関連して、賞味期限3か月以上ある食品については日付表示は省略してよい決まりになっています。ただ、メーカーは、トレーサビリティ(追跡できること)のために、日付をいれがちです。
なぜ、賞味期限に日付を入れると食品ロスになりやすいのでしょうか。
1、たとえば「1月6日」と書いてあれば、1月7日からは商品として流通できない=廃棄物扱い になってしまう
2、食品業界には「日付後退品」問題がある。メーカーが小売店(スーパーなど)に対し、前日に納品した賞味期限より一日でも古いものだと受け入れてもらえない。したがって、1日単位でトラックが頻繁に動くことになる。経済的にも環境的にも負荷が大きくなる。
私が務めていたケロッグでは、賞味期限は年月表示にしていました。年と月までは数字。製造日や製造ライン、担当した工場の製造グループなどについてはアルファベット表記。こうすれば、日付に関するところは関係者しかわかりません。前述の1と2についてはクリアできることになります。
ここ何年か、賞味期限の年月日表示 → 年月表示 について、スーパーやコンビニエンスストアの店頭で観察していますが、実際に動いているのは少ないです。平成30年に向けて食品表示法が変わることもあるのかもしれません。印字の機械を変えるのもコスト負担ですから、それもあって変更しづらいのかもしれません。引き続き、観察していこうと思います。
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