今日は大学院の修了式・学位授与式ー大学へ行くことが叶わなかった母へ

今日は大学院の修了式・学位授与式です。私の母は三人兄弟の末っ子で、家が貧しかったため、大学に進学することが叶いませんでした。「大学で学べることは幸せだ」という母の想いを、無意識のうちに受けていたかもしれません。私が高校卒業し、大学入学してすぐ父が亡くなりましたが、奨学金を受けて無事卒業することができました。食物学科の学部時代は大学院など思いもよらなかったのに、社会に出てから栄養学・農学と2つもの大学院に通うことになりました。年数にして8年間、大学にして3つめ。今回の修士課程では、NPOという初めての職場でいくつもの仕事に忙殺されることを言い訳に、時間切れの状態でなんとか論文を間に合わせる体たらく。先生や同級生たちに助けて頂いて、ようやくここまでたどり着くことができました。
そんな出来の悪い生徒であっても、母から「誰にでも出来る親孝行ではない、嬉しいよ」とメールが届きました。お金や物ではないもので喜んでもらえる親孝行が少しでもできてよかったです。「春が来る」とは言うけれど、自分の気持ち次第で、「春を呼びこむ」こともできるのかなと思ったりします。長野から届いたふきのとうでふき味噌をつくり、パンを焼きました。修了式の今日、母を大学院のキャンパスへ招きます。母が通えなかった大学を体全体で感じてもらえるといいなと願っています。 completion ceremony of graduate school

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