東日本大震災の後、被災地へ食品を持っていったとき、個人宅で避難していた方が「(食べ物を運んできてくれることで)自分は一人じゃないんだと心強かった」と手紙を下さったことがあった。また、被災地の仮設住宅で、ただ訪問するだけでは扉を開けてくれなくても、食べ物を持っていくことで、それがコミュニケーションツールとなり、高齢者の安否確認やコミュニケーションに役に立ったという話も聴いた。
食べ物は、命をつなぐものであると同時にコミュニケーションツールでもあるし、精神的な支えになり得るものでもある。
多大なエネルギーやコストを費やしてつくった食べ物を無駄にすることはやめよう。
食はいのち。
食に携わる者として、生み出された命を無駄にしないよう心がけていきたい。
(食品ロスシリーズ 今回の分は おわり)