コンビニエンスストアの売れ残り弁当をリサイクルすることについて

セブンイレブンが、売れ残り弁当などをリサイクルするといった取り組みが報道されています。

セブン―イレブン、廃棄食品を配合飼料に。養鶏などで循環型リサイクル
生産した鶏卵をチルド弁当の材料に 
ニュースイッチ 2016年8月22日
http://newswitch.jp/p/5813

弁当の売れ残りをリサイクルするのは良い取り組みですが、そもそも食べ物を製造した時点で莫大なコスト(原材料費、人件費や開発費ほか)とエネルギーを費やしているわけです。リサイクルせざるを得ないものは仕方ないにしても、リサイクルすれば、さらなるコストとエネルギー負荷が加算されます。3Rの原則ではリサイクル(recycle)よりリユース(reuse:再利用)の方が優先順位が上。それより最優先はリデュース(reduce:廃棄物の発生抑制)。

この事例で言うと、コンビニエンスストアは欠品を恐れて大量に納品する商習慣をまずやめるべき。商品棚の食べ物、多過ぎでしょう。捨てる前提で仕入れているからです。そして、欠品したら食品メーカーに欠品ペナルティ(販売チャンスを失ったことに対する補償金)を課すといった「小売の優越的地位の乱用」もやめるべき。

日本や韓国は世界の中でもリサイクル技術に優れた国ですが、「余ればリサイクルにまわせばいい」といった安易さも感じます。食品リサイクル法の2015年7月改正の基本方針では「リデュース(発生抑制)」が強調されています。リサイクルを過剰に評価する論調は控え、リデュースが最優先なのだとメディアには報じて頂きたい。今の日本はメディアの報道をそのまま鵜呑みにする人が多いから。リサイクルとリユースを過大評価するメディアがほとんどなのが現状。社会のこの流れを変えるのが私の大き過ぎる目標です。

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