表題のことー 自分以外の誰かの意見と、毎回、100%同じ、ということはあり得ません。
批判をするのでなく、怒りを表すのでもなく、冷静に、客観的に、相手の意見と自分の意見とに違いがあることを説明する。
もし、「違う」「そうじゃない」と言いたいのであれば、代案を示すのが礼儀だと思います。
誰かがアイディアを出したときや、誰かが前例のないことにチャレンジしたとき、それを批判したり、ダメだししたりするのは簡単です。
でも・・・
「だったら自分でやれば?」
批判する人、アイディアにダメだしばかりする人は、実は自分でゼロからアイディアを出せなかったり、前例のないことにチャレンジする勇気がなかったりします。
それが周囲にばれてしまうと、まったく説得力のない人になってしまう。
代理店に勤めている方は、クライアントに対して、割と頻繁にこういう感情を抱くのではないかと思います。
その通りだと思います。今の日本は非常に皆、時間がなく感覚的にものごとを考える傾向が強くなっていると思います。その為、人の意見に感覚的に(言われた人がそれを聞いてどう思うかは考えずに)NOと言ってしまったりするのではないでしょうか。
話しがずれるかもしれませんが、京セラ等の起業を設立された稲盛氏が御自身の書籍の中で「操業まもなかった頃の京セラのような小さな会社が並みはずれた才能の持ち主を社員として採用することは事実上不可能です。しかし、平凡な人間でも自分の持つ潜在意識の力を引き出せば奇跡を起こすことができるということを、京セラは示したのだと思います」と記載されています。私はこの考え方に非常に感動し、自分の仕事などでも奇跡とまではいきませんが、毎日あきらめずに考える事によって改善策を見出すことができるなと思っています。だから、ツイッターのような場所で誰かがアイデアを出したときはその場ですぐ反応してあげることもいいことですが、1日考えてアイデアを膨らませてから答えてあげることも相手にとってはうれしいことだと思います。
コメント頂いてありがとうございます。おっしゃるように、感覚的にとらえてすぐに返事をする人もいらっしゃいますね。
ここ数年感じているのは、「ボタン社会」の世の中です。昔と違って、ある程度のことが、ボタンを押せば、あるいはパソコンでクリックすれば、手に入るようになりました。書籍の注文しかり、公共交通機関の切符も、何でも、押せば手に入る。
組織に属していると、さまざまな年代の方から質問が来ることがあります。中には、事前にその対象を調べずに、相手に丸投げすればすべての回答が得られる、と思っている方もいらっしゃいます。
一日置いてから相手の方に返してあげるのもいいですね。鷲田清一氏の著書「待つということ」は、時間を置くことの重要性が書かれています。
稲垣氏の著書は複数読みました。中でも好きなのは、中学生向けに執筆された「君の思いは必ず実現する」です。稲垣氏が、学校を卒業して最初の職場に入ったとき、同期が次々辞めていく。自分も試験官洗いばかりの毎日で、「こんなことをしていても意味がないのでは」という思いを抱く。そんな折、「そんなことはないんだ、この積み重ねが必ず将来に繋がるんだ」と、今自分がいる場所で可能なことに取り組む、というくだりがとても好きです。今すぐに手に入らなくても、そこでできることを見つけ、取り組み、踏ん張ることで、最終的には手に入る、というストーリーです。