物が無い時期には
人々が
上へ上へと
飽くなき所有欲を発揮して
生きていくように感じる。
人だけでなく、
組織も
国も。
物が飽和すると、
あるいは
人の精神が成熟してくると、
モノを持たない方へ、
削ぎ落としていく方へと
シフトしていくように感じる。
より少なく、
より良いものを、
というように。
量から質へ。
より少なく、より良く。
今までは、
なかなかそうはできなかった。
欲張ってた。
でもこれからは、
削ぎ落としていきたい。
自分の中に
上へ上へと目指す向学心や探究心を持つと同時に
下へ下へと根っこを伸ばしていく姿勢を持ちたい。
モノを求めるのでなく
心の充実を求めたい。
見える部分を華やかに飾るより
目に見えない部分を充実させたい。
そうすれば、
目に見えないものを見ようとする人にだけは
わかってもらえるだろうから。
専門性を磨いていくと同時に
わかりやすく伝えられる、
相手に伝わるだけの力を身につけたい。
そうして磨いた力は
独り占めするのでなく
社会に還元していきたい。
そして、
みんなが安心して食べることができる世の中にしたい。
特に、
社会的に弱い立場にあり
成長期にある
子どもたちが。
食べられるって、
幸せなことだから。
食べるって、
栄養素を摂るだけじゃなく、
こころも満たすから。
食べ物が好きだから
食べ物をつくる会社に勤めていたから
大量に無駄にするのは忍びない。
丹精込めてつくられた食べ物を
最大限 活かしたい。
もう
大量生産、大量消費を
是とする時代ではない。
数字はわかりやすい。
でも、
数字だけで判断するのは
短絡的にすぎない。
数字だけを追い求めるのは
もうおしまいにしたい。
足るを知る。
仏さまのように
男性性と女性性の両方を兼ね備え、
弥勒菩薩のように
穏やかな微笑をたたえ、
本質を追求し、
ほかは求めない。
そんな生き方をしたい。
時間は限られているから。
命はいつまであるか
誰にもわからないから。