いつからこういう考え方になったのかわからないが、
何か、嫌なことがあったとき、「これは自分のためにこうなっているのだ」と考えるようにしている。
おそらく、最初は10歳のとき。
亡父の転勤で転校の繰り返し。
小学校3つめに行ったとき、方言をしゃべることができず、いじめにあった。
当時10歳の私が考えたのは、
「前の小学校で、学級委員をやっていて、いじめられている子を助けてあげなかった。自分もいじめたわけではないが、見て見ぬふりをしていた。だから神様が、いじめられる子の気持ちをわからせるために、いま、こうしていじめにあっているのだ」
ということ。
学年が上がると、いじめはなくなった。
自分でも、しゃべる努力をした。
以後、編入試験に失敗したときも、10代のときに父が亡くなったときも、「これは自分にとってこういう意味があるのだ」と、考え方を転換するようにしてきた。
もちろん、100%、ポジティブに考えられるわけがなく、何度も泣いたし、落ち込んだ。
この経験が、今の自分を創っていることは確か。